「ワインは高額な嗜好品だ」というイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。
しかし実際は、1000円程度の価格でもクオリティの高いワインを購入できるのです。
そこで今回は、1000円台で買えるおすすめのワインとワインの上手な選び方についてご説明します。
□ワインの選び方
*ワインの種類別特徴
ワインは、主に4種類に分けられます。
1つ目は、スティルワイン(非発泡性ワイン)です。
赤・白ワインや、ロゼワイン、代表的なデザートワインである貴腐ワインもこれに含まれます。
一番馴染みのある身近なワインの種類です。
英語名では「still wine」と表記し、「still」の言葉通り「静かな」「動きがない」という意味があり、「泡立たない=非発泡性」という意味で使用されています。
2つ目は、スパークリングワイン(発泡性ワイン)です。
炭酸ガスが溶かし込まれているので、シュワシュワと泡立つことが特徴のタイプです。
シャンパンなどがこのタイプのワインで、食前酒としてやお祝いの席で楽しむ方が多くいらっしゃいます。
3つ目は、フォーティファイドワイン(酒精強化ワイン)です。
スティルワインを発酵している段階、または発酵し終わった段階でアルコール度数の高いお酒を混ぜてアルコールや甘みを高めた、少し特殊なタイプのワインです。
ポルトガルの「ポートワイン」やスペインの「シェリー酒」などが有名で、ポルトガルのマデイラ島の「マデイラ酒」を合わせて「世界3大フォーティファイドワイン」と呼ばれています。
フォーティファイドワインは「fortified wine」と表記し、「アルコールを加えて強くする」「栄養価を高める」という意味があり、通常のワインであればアルコール度数が12度くらいなのに対して、フォーティファイドワインだと18度くらいまで上がります。
4つ目は、フレーバードワイン(香味付けワイン)です。
スティルワインにフルーツやスパイスなどを混ぜて風味付けしたもので、カクテルの原料としても使用されています。
女性に人気の「サングリア」もこの1種です。
また、ハリウッド映画でも登場する「マティーニ」というカクテルのベースになっている「ドライ・ベルモット」もフレーバードワインの一種なのです。
ベルモットは白ワインにヨモギなどのハーブやスパイスを配合したもので、イタリア発祥のものを「スイート・ベルモット」、フランス発祥のものを「ドライ・ベルモット」と呼びます。
ワインも製造方法によって様々な楽しみ方があります。
*色の選び方
ワインの色には、赤と白の2種類があります。
まず、赤ワインは黒ブドウの実・種・皮のすべてを使用してつくっているので、重厚感と独特の渋みがあります。
初心者の方からすると飲みにくいかもしれませんが、慣れてくるとそのクセに魅了される方が多いです。
お肉料理などの旨味が強い料理との相性が良いと言われています。
続いて、白ワインは透明や黄金色をしており、赤ワインと比べると非常に飲みやすいワインです。
製造時にブドウの皮や種を取り除いているので、ブドウのみ本来のフルーティーな味わいを楽しんでいただけます。
アルコール度数も比較的低いので、初心者の方でも飲みやすいのではないでしょうか。
食前酒として、または魚料理と合わせて飲むのが一般的です。
□1000円台のおすすめワイン
ここからは1000円台で購入できるおすすめのワインを10種類紹介します。
*ヤグネット アンドレー2013
このワインは、なんといっても「これぞ辛口!と」感じる力強い味わいがポイントです。
価格は税込み1,870円です。
透き通るようなルビー色をしており、フランボワーズやチェリーのような果実の香りが広がります。
飲んでみると、キリっとした酸味とまるで黒コショウのようなスパイシーさが口いっぱいに広がる香りも味わいも楽しんでいただける1本です。
*Exフランコフカ・モドラ《EX Frankovka Modra》
このワインのポイントは、非常に表情豊かな味わいであることです。
価格は税込み1,980円です。
ベリー系のさわやかさや、たばこを感じさせるスモーキーさ、さらに熟したチェリーなどの落ち着きある味わいなど、1本でいろいろな顔を覗かせる特徴があります。
*スウィート・シャルドネ500ml 《CHARDONNAY》
このワインは、甘さの中に強さを感じられる味わいがあります。
価格は税込み1,980円です。
もぎたてのブドウのような甘みのある新鮮な香りがします。
シャルドネという品種のブドウを使用した甘口ワインは珍しく、甘さの中にシャルドネ由来のほろ苦さも感じられるのが特徴です。
*ヤグネット スヴァトヴァヴリンツケ《JAGNET SVATOVAVRINECKE》
このワインは、スロバキア屈指の自然派ワイナリーであるカルパツカ・ペルラが提供している一種です。
価格は税込み1,870円です。
「毎日楽しく飲んでほしい」というコンセプトのもとに作られており、アルコールはやや控えめで開閉が簡単なスクリューカップなので保管も簡単にできるのが嬉しいです。
なめらかな口当たりと飲みごたえを両立した1本です。
*ヤグネット フランコフカ・モドラ 《JAGNET Frankovka Modra》
このワインのポイントは、カジュアルにスロバキアワインを楽しんでもらえる一品だという点です。
価格は税込み1,870円です。
比較的若いブドウを使用しているので、香り豊かで新鮮な果実味が溢れています。
*ヤグネット ヴェルトリンスケ・ゼレネ
このワインは、日常的に楽しめる新鮮でフレッシュな味わいを持っています。
価格は税込み1,870円です。
さわやかなハーブの香りと新鮮な柑橘系果実の味わいが楽しめます。
*ヤグネット ムスカート・モラフスキー
このワインの特徴は、癒し効果が抜群だという点です。
価格は税込み1,870円です。
甘いアロマチックな香りと優しい辛口の味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。
*ソーヴィニョン・フレッシュ750ml 《Sauvignon Flesh》
このワインのセールスポイントは、とにかく鍋料理に合うという点です。
価格は税込み1,650円です。
キリっとしたミネラル感と豊かな果実味を楽しんでいただけるので、ビールやハイボールの代わりとしても飲んでいただけます。
*ヤグネット ミュラー・トゥルガウ 《JAGNET Muller-Thurgau》
このワインは、ブドウの甘みの中にある苦みが引き立った余韻のある味わいです。
価格は税込み1,870円です。
爽快な味わいの中に、果実のみずみずしさを感じられる一品です。
*スウィート・パーラヴァ 《PALAVA 》
このワインは、摘みたてのブドウを畑で食べているようなフレッシュさがあります。
価格は税込み1,980円です。
ブドウ本来の甘さと酸味、そのあとにスパイシーさがほんのりと感じられます。
□まとめ
今回は、1000円台で買えるおすすめのワインとワインの上手な選び方を紹介しました。
ワインは様々なアレンジもでき、様々な楽しみ方があります。
価格の幅も広いので、今回ご紹介した1000円台のワインから飲み比べてみてください。