ワインに最近はまりだした方もいらっしゃることでしょう。
中には「ロゼワインに挑戦してみたいけれど、どんなワインなのだろう。おいしい飲み方や種類はあるのだろうか」と思われている場合もあるかもしれません。
今回は、ロゼワインとは何か、おいしい飲み方、種類をご紹介します。
□ロゼワインとは?
ロゼワインとはバラ色やピンク色のワインのことです。
ロゼは、フランス語でバラ色やピンク色という意味をもちます。
色が美しいことが特徴で、多くのロゼワインは色を楽しめるように無色透明のボトルに入っています。
*ロゼワインは技術的な定義がされていない
ロゼワインは赤ワインと白ワインの中間のようなワインです。
ヨーロッパでは、ワインの製法が法律で詳しく定められていますが、ロゼワインは定められていません。
中途半端な特徴であることから、ワイン愛好家に重要視されていなかったものの、現在はフランスのワインの生産のうち3分の1はロゼワインです。
*ロゼワインの醸造法
ロゼワインの醸造法は主に4つあります。
1.セニエ法
この醸造法が最も一般に普及しており、赤ワインの醸造法と似ています。
発酵タンクに除梗、破砕した黒ブドウを入れて、数時間から2日程度浸し、軽く色づいた果汁のみを引き抜いて発酵を続けます。
2.直接圧搾法
黒ブドウを除梗、破砕してプレス機で絞ることで取り出せる軽く色づいた果汁を、発酵させて仕上げるのがこの醸造法です。
白ワインの製法と同じです。
3.ブレンド法
白ワインに少量の赤ワインを足してつくるのがこの醸造法です。
この醸造法はどんなワインにも認められている方法ではなく、セニエ法でつくるのが難しいシャンパーニュのような本格的なスパークリングワインに認められているものになります。
4.ロートリング
黒ブドウに白ブドウを加えてつくる、ドイツで有名な醸造法です。
醸造法はセニエ法と同じですが、使うブドウ品種に白ブドウが混ざっていることが特徴です。
□ロゼワインのおいしい飲み方
ロゼワインをおいしく飲むために重要なことを2つご紹介します。
*ロゼワインに合うお料理
ロゼワインは基本的にどんなお料理でも合います。
和食やオードブル、フランス料理、イタリア料理、中華料理、何でも一緒に楽しめます。
どんなお料理にも合いますが、特に以下の2つの組み合わせがおすすめです。
・甘口のロゼワイン
甘口のロゼワインには、フルーツやチーズ、スナック、生ハムのようなオードブルやスイーツを組み合わせると良いでしょう。
・辛口のロゼワイン
辛口のロゼワインには、エビチリや唐揚げなどの中華料理、魚介料理、肉料理を組み合わせるとよりおいしく飲めます。
*ワインの温度
基本的に、ロゼワインはどんな温度でもおいしく飲めます。
しかし、甘口のロゼワインやスパークリングのロゼワインは冷やして飲むとさらにおいしく、辛口のロゼワインは室温で飲んでも、冷やして飲んでもおいしく飲めます。
赤ワインのようなコクを楽しみたいときは室温、白ワインのようなキリっと感を楽しみたいときは冷やすと良いでしょう。
同じワインでも、温度によって異なる感じになるため、色々な温度のワインを試してみるのもおすすめです。
□ロゼワインの種類
ロゼワインには多くの種類があります。
甘口から辛口までありますし、色合いも白ワインに近いものから赤ワインに近いものまであります。
ここでは、おすすめのロゼワインをいくつかご紹介します。
・シャトー・ミニュティー・ロゼ・エ・オール
南フランスのプロヴァンスが産地のこのワインは、アルコール感をしっかりと味わうことができるとともに、ほのかに潮風のニュアンスを味わえます。
シーフードと相性が非常に良く、バカンス気分になれるでしょう。
・ロゼ・ド・ムートン・カデ
ボルドー格付け1級のシャトー・ムートン・ロスチャイルド直系のブランドが出している、カジュアルラインのワインです。
華やかさがありつつも、軽すぎたり、重すぎたりすることなく、絶妙なバランスのワインとなっており、どんなお料理とも合います。
生ハムやローストビーフなど、濃厚なソースや煮込み系ではない肉料理と一緒に楽しむとよりおいしくいただけます。
・シャトー・ド・シャントゥルー ロゼ ダンジュ
フランスのロワール地方でつくられるやや甘口のワインです。
ロワール地方は、フランスの三大ロゼワイン産地で、モモやイチゴ、リンゴを使ったサラダやサンドイッチとよく合います。
ワインコンクールで金賞を受賞するロワール地方を代表する生産者がつくっています。
□まとめ
ロゼワインとは、バラ色やピンク色のワインのことであり、ワインの製法は法律で定められていません。
基本的にどんなお料理にも合い、どんな温度でもおいしく飲むことができます。
ロゼワインには、甘口から辛口のものがあり、色も白ワインに近いものから赤ワインに近いものまで沢山の種類があります。
さまざまな種類のワインを色んなお料理と合わせてみたり、色んな温度で楽しんだりしてみることをおすすめします。