「マリアージュ」という言葉はご存知ですか?
「マリアージュ」とはフランス語で「結婚」という意味があり、ワインとお料理が完璧にマッチした時に用いる表現です。
世界各国で作られていて膨大な数のワインの中からベストマッチしたお料理を見つけるのは難しいと感じる方もおられるかと思います。
そこで今回は、一般的にワインと合うお料理と食材の組み合わせの選び方をご紹介します。
□赤ワインと合う食材&料理
*赤ワインに合う食材
赤ワインに合う食材として、代表的なのが「牛肉」です。
ステーキに赤ワインという組み合わせは皆さんも一度は聞いたことがある組み合わせかと思います。
赤みが多い牛肉でも合いますし、脂がのった牛肉でもどちらでもマッチします。
調理の方法も様々ですので、赤ワインをいろいろな楽しみ方をしていただけます。
定番で間違いのない組み合わせです。
また、赤ワインはキノコとの相性も抜群です。
キノコが持っている独特の香りと味わいは、赤ワインともよく合うのです。
赤ワインが持つ香りとキノコが持つ香りが合わさり、相乗効果を生んで旨味を底上げしてくれます。
調理方法もシンプルにそのままソテーしていただいたり、グラタンなどに合わせていただいても相性抜群です。
*赤ワインに合う料理
基本的に、ワインは料理の色と合わせると、相性の良い組み合わせが選べると言われています。
定番のステーキの中でも最近流行している熟成肉のステーキがおすすめです。
熟成肉とは、一定の期間低温で熟成したものです。
熟成させることで、酵素が働いて保水性が高まり、アミノ酸やペプチドなどの成分が増加して旨みや香りが格段に上がります。
通常のステーキと比べても複雑な味わいになり、相性が良いと思います。
熟成方法にもいろいろありますし、お肉の部位によっても印象が変わりますので、ワインの組み合わせを変えながら楽しんでみてください。
下記フルボディの赤ワインはジューシーなステーキにもマッチします。
□白ワインに合う食材&料理
*白ワインに合う食材
白ワインにはお肉の中でも豚肉や鶏肉がよく合います。
豚肉や鶏肉はお肉そのものに血の気や臭みが少ないので、さっぱりとした白ワインと非常に相性が良いのです。
白ワイン特有の果実味が、さっぱりした豚肉や鶏肉にうまくマッチします。
また、定番ではありますが、白身魚もよく合います。
白ワインは赤ワインに比べて独特の渋みが少ないので、白身魚の本来の旨味を邪魔することなく、底上げしてくれる役割があります。
*白ワインに合う料理
白ワインには、白身魚のカルパッチョが非常に合います。
同じ白身魚のカルパッチョでもお肉と同様熟成させるのもおすすめです。
実はお魚は釣った直後よりも2~3日熟成させた方が旨味成分が増えて美味しいと言われています。
熟成させることで香りも出るので、すっきりしたキレのある白ワインとまさにマリアージュです。
また、釣った直後の新鮮なお魚でも身の歯ごたえを楽しんでいただけるので、同じ生の状態でもいろいろな楽しみ方をしていただけます。
カルパッチョではなく、お刺身でも白ワインがマッチします。
和食と言えば日本酒をイメージされやすいですが、実はワインにも合うのです。
当店で扱っているワインをペアリングされているお寿司屋さんもございます。
ワインの特性を見極めることで、いつもとは違う美味しさを見つけていただけます。
どういう組み合わせがあるのかご興味のある方はお気軽にご相談ください。
下記の白ワインは、カルパッチョやお刺身だけでなくお鍋やパスタなど幅広くマッチする万能な一本です。
□ワインに合うおつまみ
ここからはターゲットを男女総合、男性、女性の3つに分けて、それぞれに人気のワインに合うおつまみをランキング形式で紹介します。
*男女総合で人気のワインに合うおつまみ
男女総合では、
1位がチーズ
2位が生ハム
3位がローストビーフ
定番の組み合わせはハズレがありませんよね。
チーズや生ハムも種類が豊富なので、それぞれ男女で好みが分かれそうです。
*男性に人気のワインに合うおつまみ
男性を対象としたランキングでは、
1位がチーズ(80.2%)
2位が生ハム(40.2%)
3位がローストビーフ(33.6%)
このような結果となりました。
順位は、男女総合ランキングの結果と同じですね。
1位のチーズが2位の生ハムの2倍以上の人気を誇っていることからも、チーズが男性の支持を強く集めていることがわかります。
*女性に人気のワインに合うおつまみ
では、女性を対象としたランキングはどのような結果が出たのでしょうか?
1位はチーズ(82.3%)
2位は生ハム(56.7%)
3位はスモークサーモン(43.6%)
このような結果となりました。
男性のランキングでは3位がローストビーフですが、女性のランキングではスモークサーモンでした。
女性のランキングでは、ローストビーフが4位(42.3%)、5位が魚介や野菜などのマリネ (37.9%)、6位が鮮魚のカルパッチョ(33.8%)、7位がナッツ類(31.3%)となっているのですが、数値をみると、あまり大差がないことが分かります。
女性は男性よりも多種多様なおつまみとともにワインを楽しんでおられるんですね。
ちなみに、別の調査で「好きなワインの調査」というのもあり、男性の人気を集めていたのは、赤ワインでした。
チーズの独特な香りやクセ、濃い味わいは、赤ワインとも非常に合うので、このクセが男性の人気を強く集めている理由かもしれません。
その一方で、女性の場合はさまざまな種類のワインが均等に人気があるという結果が出ていたので、おつまみもワインに合わせてさまざまな種類のものを楽しんでおられるのだと思います。
また、ランキングには入りませんでしたが、おすすめの声が挙がったおつまみもいくつか紹介しますね。
1つ目は、大根のお漬物です。
意外ではありますが、小さく切った大根のお漬物は、ワインとの相性が良いのです。
スーパーで簡単に手に入るものなので、一度試してみてください。
2つ目は、おでんです。
おでんには、熱燗の日本酒が定番と思われますが、ほど良く冷やした白ワインとも合います。
寒い冬に試してみたい組み合わせですね。
3つ目は、お芋です。
一言でお芋と言っても、さつまいもやじゃがいもなどさまざまな種類がありますが、比較的どれとも相性が良いです。
例えば、さつまいもを棒状に切って油で揚げてハニーバター合えたものや、ポテトサラダなどスペインバル系の居酒屋でも定番のおつまみです。
「こんなものもワインに合うんだ」と疑問に思われた方は、これを機会に一度試してみてください。
□まとめ
今回は、ワインに合う料理と食材について紹介しました。
定番の組み合わせから少し違った組み合わせもあり、様々な楽しみ方があります。
皆さんもご自身のお気に入りの組み合わせを見つけてみてください。