「赤ワインのボディについて知りたい!」
「フルボディの特徴って何なの?」
赤ワインのボトルにはボディについて記載がありますが、具体的にボディは何を表しているのかご存知ない方も多いことと思います。この記事では、赤ワインのボディとフルボディの特徴、赤ワインを美味しく飲むためのポイントを紹介します。気になる方はぜひ参考にしてください。
□赤ワインのボディについてご紹介!
日常生活の中で飲み物を口にした際、口の中が重たく感じることや軽く感じることがないでしょうか。実は私たちは、日頃の生活で口に含む液体の重さを感じています。ワインの場合、重たいものは「フルボディ」、中間のものは「ミディアムボディ」、軽いものは「ライトボディ」という表現をします。ちなみに、「ボディ」は主に赤ワインにのみ使われる表現で、白ワインであれば辛口・甘口と表現されるのが一般的です。
赤ワインのボディに影響を与える要素は、「アルコール」「ブドウ」「熟成樽」の3つです。これらの要素から、ワインの軽さや重たさが作り出されています。
*アルコール
赤ワインは、アルコール度数が高ければ高いほどコクが強くなるお酒です。コクが強くなれば味わいもずっしりと重たいものになるため、アルコール度数が高い赤ワインにはフルボディのものが多いです。しかし、アルコール度数だけではボディは決まりません。フルボディの中にはアルコール度数が低いものも存在します。
*ブドウ
赤ワインはブドウを原材料にしていますが、このブドウに含まれるタンニンがボディに大きく関係しています。日照時間が長く暖かい地域で生産されたブドウには、タンニンと呼ばれる成分が豊富に含まれています。タンニンはワインの渋みとして現れ、タンニンが豊富なほどフルボディに近づきます。タンニンが豊富なブドウの例としては、カベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルロなどが挙げられます。
*熟成樽
最後に、発酵後のワインを熟成させる樽の種類もボディに関係しています。木製の樽で熟成させると、木の成分によってコクや深みが増していきます。一方、ボジョレーヌーボーのような新酒は、樽熟成させないためライトボディとなっています。
□フルボディの特徴
1つ目は、味わいが濃厚であることです。
フルボディのワインは、ライトボディやミディアムボディと比較したとき、より濃厚で凝縮感があります。暖かい気候で育ったブドウは、糖度が高く、果実感が豊かです。また、しっかりとした渋みのある品種であることや、熟成年数が長いとワインの味は濃厚になります。一方で、ライトボディやミディアムボディのワインは、すっきりとした味わいなど、フレッシュ感やフルーティさのある味わいを楽しめます。
2つ目は、しっかりとした香りを感じられることです。
ライトボディやミディアムボディと比較して、フルボディは香りがとても豊かです。フルボディのワインからは、品種由来の香りや、発酵由来などの香りが感じられます。一方で、ライトボディやミディアムボディは、香りが穏やかな印象です。
3つ目は、アルコール度数が高いことです。
フルボディのワインは、ライトボディやミディアムボディと比較すると、アルコール度数が高めです。フルボディのアルコール度数は、アルコール度が13〜14パーセント程度のものが多いです。
□赤ワインを美味しく飲むためのポイント
続いて、赤ワインを美味しく飲むためのポイントとして、飲み頃のワイン温度をご紹介します。
赤ワインは、温度によって味や香りが変わります。そのため、それぞれ飲み頃の温度があります。タンニンが多く含まれているフルボディの赤ワインは、16〜18℃の比較的高い温度で飲むと、角がとれたような、果実味あふれる飲み口になります。
ミディアムボディの赤ワインは、13〜16℃程度が飲み頃です。ミディアムボディは、冷たすぎると渋みがとても強くなってしまいます。そのため、飲む10分前には、常温で慣らしておくことをおすすめします。
ライトボディの赤ワインは、10〜12℃程度が飲み頃です。渋みがほとんどなく、冷蔵庫で冷やしておくとブドウの新鮮な香りを楽しめます。
このように、温度にこだわることで、より赤ワインを美味しく飲めます。
一番良いのは、ワインセラーで温度管理をして、一定温度を保っておくことです。もしワインセラーがなくても、冷蔵庫の一定の温度を保てる場所に保管するのも良いでしょう。そして、飲む際に赤ワインのボディに合わせて温度調節を行うことで、美味しくワインを楽しめるでしょう。
□まとめ
この記事では、赤ワインのボディについてとフルボディの特徴、赤ワインを美味しく飲むためのポイントを紹介しました。赤ワインは、ボディによって個性を持ちます。本記事でご紹介した内容を把握し、ぜひ美味しくワインをいただきましょう。ライトボディ→ミディアムボディ→フルボディと段階を踏んで楽しむのもおすすめです。