「ワインを飲もうとコルク栓を抜こうとしたら、上手く抜けずコルクがちぎれてボロボロになってしまった」このような状態になりお困りの方はいらっしゃいませんか。また、ワインを開栓するのに苦戦した、という方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は、ワインコルクがボロボロになる原因やコルクが割れてしまった時の対処法、コルク栓を簡単に開けられる道具について紹介します。
□ワインコルクがボロボロになる原因とは?
ワインの開栓に失敗し、コルクが途中でちぎれてしまうとコルクを取り出すのに手間と時間がかかってしまいます。このようなことにならないように、事前にボロボロになる原因について把握し、コルクが割れないような工夫をしましょう。以下より、ワインコルクがボロボロになる原因について紹介します。
*コルクの経年劣化
コルクは天然素材であるため、時間が経過することで劣化していきます。経年劣化により、コルクがもろくなったり、ひび割れが生じたりする場合があります。このような場合、コルク栓を捻った時に折れやすくなってしまいます。
*コルクが乾燥している
コルクが乾燥して硬くなっていると、コルク栓を捻っても動かなくなってしまいます。このような状態で、コルク栓を無理矢理捻ると、ボキッと折れてしまうでしょう。これは、瓶を縦に置いて保管している場合に起こりやすいです。
対策として、瓶は横に寝かせて保管しておきましょう。瓶を横にすることで、中に入っているワインがコルクを湿らせます。コルクを湿らせることで、柔らかくなり、抜けやすくなります。
*栓を開ける時に圧力がかかる
瓶を密閉しているコルク栓を引き抜く際、引き抜く方向とは逆の方向に元に戻ろうとする圧力がかかります。そのため、途中までは上手くいっていたとしても、最後の最後でコルクが折れることもあります。
対策として、ワインオープナーのスクリューの先端を貫通させてから引き抜きましょう。こうすることで、瓶内に空気が入り込み、圧力を逃がせます。
*糖分がコルクに染み込んでいる
密封性に優れているコルクですが、経年劣化によってひび割れが起こったり、もろくなったりするとワインの水分がコルクに染み込んでしまう場合があります。それと同時に、ワインに入っている糖分も一緒に染み込んでしまい、コルクがベタついてしまうことがあります。このベタつきにより、コルクが瓶の口に張り付き、動かなくなってしまいます。
これの対策として、瓶の口を蒸しタオルや水で濡らしたタオルで包んでおくことで、バリバリに固まった糖分が柔らかくなり、コルクが抜けやすくなります。
□コルクが割れてしまった時の対処法について
1つ目は、スクリューを斜めに差し込む方法です。
半分以上のコルクが残っている場合は、この方法で抜き出せるかもしれません。スクリューを少し斜めに差し込み、コルクを引き抜いてみましょう。
2つ目は、2枚刃式ワインオープナーを使う方法です。
ワインオープナーは、「T字型」や「ウイング型」、スクリュープルが一般的ですが、この他に2枚刃式の「はさみ型」や「プロングタイプ」もあります。2枚刃式ワインオープナーとは、一般的なものとは異なり、スクリューがありません。コルクに穴を開ける必要がなく、2枚の刃でコルクを挟むことによって引き抜きます。そのため、コルクを傷つけずにワインを開けたい場合に使われることが多いです。これは、天然コルクでしか使用できないので、注意してください。
3つ目は、コルクを瓶内に落とす方法です。
先ほど紹介した方法でも救出できなかった場合や道具を持ち合わせていない場合は、一層の事、割りばしやマドラーでコルクを瓶内に押し込みましょう。ワインの中にコルクが入ることになりますが、仕方ありません。コルクを瓶内に落とした後は、茶こしやコーヒーフィルターでろ過することで、コルクの破片がグラスに入り込むことなく美味しくいただけます。
□ワインのコルク栓を簡単に開けられる道具をご紹介!
ワイン初心者の人は上手く開栓できるか不安ですよね。力任せに引き抜こうとすると、コルク栓が割れてしまったり、折れてしまったりする場合があります。このようなことがあると、ワインのコルク栓を開けるのが面倒になってきますよね。そんな方は、簡単にコルク栓を開けられる以下の道具を用意するとよいでしょう。
・ソムリエナイフ
・スクリュープルタイプのオープナー
・電動式タイプのオープナー
ソムリエナイフはサイズが小さくて収納しやすいので、ワインを頻繁に飲む方におすすめです。少ない力でも開けられるので、女性の方にもおすすめです。スクリュープルタイプのオープナーは比較的扱いやすく初心者に優しいです。しかし、中には失敗してコルクの粉がワインの中に入ってしまったという方もいらっしゃるようなので、絶対に失敗したくない初心者の方には電動式タイプがおすすめです。これは瓶にセットをしてボタンを押すだけで簡単に開けられます。
□まとめ
今回は、ワインコルクがボロボロになる原因やコルクが割れてしまった時の対処法、コルク栓を簡単に開けられる道具について紹介しました。ワイン初心者の方は、ワインの開栓に失敗してしまいがちです。ワインのコルク栓をスマートに開けられる道具を使用し、気軽にワインを楽しんでください。