「魚のお刺身と日本酒はよく合うけど、たまには違った組み合わせで試したいな」という方はおられませんか?
あまり知られていないのですが、日本では当たり前に食べられる魚のお刺身が、実はワインとも良く合うのです。
そこで今回は、お刺身にマッチしたワインをご紹介します。
□お刺身にワインが合う理由
それは、お魚の旨味とワインの風味がお互いの良さを引き立たせる対象だからです。
魚のお刺身は魚特有の生臭さがありますが、味の濃い醤油やワサビでそれを打ち消します。
このような魚の生臭さやインパクトの濃い醤油、ワサビが、ワインの風味を打ち消してしまうと考えられています。
しかし、淡泊な種類の魚を選ぶと、お互いの風味を邪魔することはありません。
淡泊な種類の魚を咀嚼して口の中に優しい旨味が広がっている際にワインを含むことで、風味を打ち消さずに口から鼻に抜けるように広がっていくのです。
つまり、お刺身を食べながらワインを飲むことで、お刺身のおいしさをより引き立てることができます。
□お刺身に合うワインの選び方
*料理の色とワインの色を合わせる
ワインを選ぶ際に、料理の色に合わせてワインを選ぶというのはワイン選びにおいて重要なポイントです。
このポイントを意識すると、ワイン選びの失敗が少なくなります。
例えば、お刺身の中でマグロやカツオなどの赤身は脂がのっていて、旨味が強く濃厚な味わいです。
そのため、この強い旨味には、しっかりとした味わいのある赤ワインがおすすめです。
一方で、タイなどの白身魚は脂肪の量が少なく、味が淡泊です。
ここにしっかりとした味わいのある赤ワインだと白身魚の良さを消してしまうので、キリッとしたさっぱりめの白ワインと合わせた方がより美味しく感じていただけます。
当店で取り扱っているワインの中では、とくに白身魚の中でもお刺身など生の状態とマッチするワインもあれば、火を通した白味魚と相性の良いワインなど様々な種類がございます。
HPにも随時掲載していきますのでそちらもワイン選びの参考にしてみてください。
□お刺身に合うワインのご紹介!
当店で取り扱っているワインの中で、特に刺身との相性が良いワインを7種類紹介します。
*セクト・グランキュヴェ 2011 《Sekt Grand Cuvee 2011》
1つ目は、セクト・グランキュヴェ2011です。
このワインは瓶内二次発酵というシャンパーニュと同じ製法で造られており、細かくて柔らかい清涼感と辛口の味が特徴のワインです。
30か月もの間、繊細な酵母が瓶内で作用していたので、しっかりとしたコクがあります。
冷やすことで清涼感やフレッシュ感が増すので、刺身だけではなく、ムニエルなどの魚料理との相性も良いでしょう。
*ヴァリエト シャルドネ 2013 《VARIETO CHARDONNAY 2013》
2つ目は、ヴァリエトシャルドネ2013です。
このワインは、「食事に合わせやすいワイン」をコンセプトに造られたワインで、比較的遅摘みのブドウで造られているので、果実のボリューム感が溢れて華やかな印象が特徴です。
レモンや温州みかんなどの柑橘系の香りのあとに、ドライフルーツやヘーゼルナッツの香りも広がるさわやかなワインです。
*セクト・パルフィ・エクストラドライ 《Sekt Palffy Extra Dry》
3つ目は、セクト・パルフィ・エクストラドライです。
1つ目で紹介した、セクト・グランキュヴェ2011と同じ製法で造られており、細かな泡が長く続くことが特徴のワインです。
味わいは、やや辛口で、そのあとにほんのりと果実の味わいが感じられるワインとなっています。
*ソーヴィニョン・フレッシュ 《Sauvignon Flesh》
4つ目は、ソーヴィニョン・フレッシュです。
味わいがフレッシュでみずみずしいので、ごくごく飲めてしまうことが特徴です。
ハーブの香りと、ほのかな甘さのある香りがします。
刺身やカルパッチョなどの魚料理だけではなく、サラダ、アヒージョ、焼き鳥までさまざまなお料理に合うと思います。
そのため、特別な機会だけでなく、普段お家で飲むときでもビールや酎ハイの代わりになるほどの満足感があります。
*ヤグネット ミュラー・トゥルガウ 《JAGNET Muller-Thurgau》
5つ目は、ヤグネット ミュラー・トゥルガウです。
すっきり爽快な味わいの中に、果実の厚みやすこしの苦みを感じられるワインです。
フレッシュサラダやカルパッチョ、アクアパッツァなどお魚料理の定番にマッチします。
*甘口デザートワイン デヴィーン 《Devin》
6つ目は、甘口デザートワインのデヴィーンです。
こちらは、当店で一番人気のワインです。
デヴィーンというブドウを使用しているのですが、これはスロバキアの固有品種なので、日本でこの品種のワインを飲める機会は少ないです。
日本では希少価値の高いワインワインだと言えるでしょう。
このワインは甘口ですが、普段は辛口派の方にも非常におすすめの一品です。
*英国王室御愛飲 ラドシンスキー・クレヴナー 2015 限定醸造版 《Radosinsky Klevner 2015》
7つ目は、英国王室御愛飲ラドシンスキー・クレヴナー2015限定醸造版です。
こちらは、ワイナリー独自の2種類使用しており、鋳造・発酵・熟成を樽で行うという手間がかかったワインで、日本酒の大吟醸を思わせる香りと味わいが特徴です。
このワインは、2011年4月に行われたウィリアム王子の結婚式の際に献上されるなど、由緒あるスロバキアワインです。
魚料理だけでなく、グリルされた肉料理やスパイシーな料理によく合うでしょう。
□まとめ
今回は、お刺身に合うワインをご紹介しました。
ワインは魚のお刺身の旨味を引き立てるとても相性が良い組み合わせなのです。
様々な種類のワインがありますが、料理の色とワインの色を合わせることはワイン選びのポイントに一つです。
ぜひこのポイントを意識して、お好みのワインを選んでみてください。