【まずみんなが間違っている部分】
・泡の出るワインをシャンパンと呼んでいたり、
スパークリングワインのことをシャンパンと呼んでいたりしていませんか?
シャンパンとスパークリングワインの違いについて知っている人は意外と少なく、
間違っているケースは非常に多いです。
シャンパンもスパークリングワインもしっかりと定義があります。
勘違いされやすいですが違いは意外と簡単なのでいい機会なので覚えてしまいましょう。
ここでは『シャンパンとスパークリングワインの違い』について分かりやすく解説します。
【シャンパンとスパークリングワインの違い】
スパークリングワインとは発泡性ワインの総称です。
つまりシャンパンはスパークリングワインの一種ということになります。
スパークリングワインの製造方法には大きく分けて3種類あります。
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- シャンパン方式
- シャルマ方式
- 炭酸ガス注入方式
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シャンパン方式とは瓶の中で酵母の二次発酵を行う方法です。
ワインを製造する場合、
ワインに含まれているブドウ糖が発酵作用によってアルコールと
炭酸ガスに分解されてアルコール発酵を起こしますが、
シャンパン方式は通常通り醸造したワインを瓶の中に入れ糖分と酵母を加えて密閉し、
瓶の中で二度目の発酵をさせて作る方法です。
他の2つの方法に比べて細やかな泡立ちが特徴となっています。
シャルマ方式は密閉したタンクの中で発酵させた後に、
ガスが抜けないように濾過機を通して瓶に詰める方法です。
炭酸ガス注入方式は名前の通り人工的に炭酸ガスを閉じ込めたものになります。
スパークリングワインはこのような製法によって作られるわけですね。
ではシャンパン方式で作ったらシャンパンなのか?
というとそういうわけではありません。
もちろんシャンパンを名乗るにはシャンパン方式で
スパークリングワインを作る必要があるのですが、
その他にもシャンパン名乗るには定義があるので以下で解説していきます。
【シャンパンの定義は?】
スパークリングワインをシャンパンと名乗るには条件があり、
法律でしっかりと決められています。
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- フランス・シャンパーニュ地方で生産されていること。
- 特定の地域・品種の葡萄のみを使用したもの。
- シャンパン方式で作られたもの。
- アルコール度数が11%以上であること。
- 瓶内二次発酵を行った上で15ヶ月以上熟成したもの。
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この条件を満たすことでシャンパンを名乗ることができます。
シャンパン方式で作ればシャンパンを名乗っていい訳でないことがわかります。
条件も厳しく手間がかかるのでスパークリングワインに比べてシャンパンは
価格が高くなっています。
葡萄についてはシャンパーニュ地方のアルデンヌ地域圏のものに限定されており、
使われる葡萄の品種はピノ・ノワール、ピノ・ムニエという
黒葡萄とシャルドネという白葡萄が使われる場合はほとんどです。
この条件が前提となるのでシャンパーニュ地方以外の
ところで作られるものはすべて
スパークリングワインとなりシャンパンを名乗ることはできません。
では製法や生産場所や使っている葡萄をチェックしないと
判別できないのかというとそうではありません。
シャンパンとスパークリングワインを
簡単に判別する方法はラベルを見ることです。
シャンパンの場合はラベルに必ず『Champagne』と表記しなければいけない決まりがあります。
なのでどっちかわからなかったらラベルをチェックしてみましょう。
『Champagne』がなければシャンパンではないことがわかります。
シャンパンには味やグレード、
生産者の形態などによって様々な種類がある。