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【説明】
この記事は、スロバキアに居る弊社のソムリエであり、
現地の人間である女性が更新をしております。楽しくご覧下さいませ。
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Zuzana Cvachova
AMBITION SK s.r.o.
01/11/2020
スロバキアで葡萄に優しい農法に関して
スロバキアで葡萄畑面積(単位ha)
葡萄が出来る葡萄畑面積 葡萄畑合計面積
スロバキア全体の葡萄畑の中、
- Integrated production(Bioの前の段階、Bioに近い)農法: 国内全体の中、50%の葡萄畑
- BIO(ビオ)農法:国内全体の中、150 ha
- Biodynamic(ビオディナミック):0 ha
(NATURAL Domin&Kusicky社はBiodynamicになることを目指しています)。
(スロバキアワイン生産者組合よりのデータ、2019年秋)
Integrated production認証農法:
1. 葡萄畑は、The Central Control and Testing Insitute in Agriculture (UKSUP) の葡萄畑登録簿に登録する必要があります。
2. 葡萄の木を保護するための農薬リストの中の農薬のみ使用できます。
3. 年間に葡萄の木に与える農薬全ての銅含有量は2kg / 1haに超えてはいけません。
4. 窒素は最大50kg/ haの使用できます。リンとカリウムで施肥したいなら、まず土壌と葉の分析が必要となっています。
5. Downy mildew(ダウニーカビ?)の対策のために年に最大で6回、Powdery mildew(粉状のカビ?)の対策のために年に最大で6回、Botrytis(ボトリチス)の対策のために年に最大で2回農薬が使用できます。
6. 葡萄畑で最低2列おきに草を生やします。
7. 葡萄の木数は2000本/ haを下回ってはなりません。
8. 葡萄畑に関する記録を10年間で保管する必要があります。
BIO認証農法:
1. 葡萄畑は、The Central Control and Testing Insitute in Agriculture (UKSUP) の葡萄畑登録簿に登録する必要があります。
2. 化学合成の肥料や除草剤、殺虫剤は使用できません。
ただ、葡萄は非常に繊細な作物なので、葡萄病気の対策のためには一部農薬の使用を認められています。硫黄と銅少量使用のみが許可されます。
3. 肥料は、オルガニックおよび天然のミネラル肥料(法的に定義されている)のみ許可されます。オルガニック肥料は窒素含有量を130 kg / ha /年を超えてはいけません。GMO肥料使用は許可されていません。
4. ワインの安定化のため合成製剤使用は禁止されています。
5. 葡萄畑で最低2列おきに草を生やします。
6. 葡萄畑に関する記録を10年間で保管する必要があります。
「南スロバキア葡萄産地」(下記の映像)でもっとも多いBIO認証葡萄畑があります。