赤ワインというと皆さんはどのようなイメージを持っていますか?
渋みが強くて、飲みにくいという方も多いのではないでしょうか。
かく言う私も、その一人でした。
しかし、赤ワインの中でも口当たりの良いワインもあります。
そこで今回は、飲みやすい赤ワインの見つけ方をご紹介します。
□なんで赤ワインは飲みにくい?
そもそも、なぜ赤ワインを飲みにくいと感じるのでしょうか?
その理由を知って、まずは飲みにくいワインを避けるところから始めましょう。
赤ワインを飲みにくいと感じる理由は、大きく分けて2つあります。
以下で詳しく解説しましょう。
*辛みが強い
赤ワインが苦手という人の多くがその辛みに対して、苦手意識を持っていることでしょう。
その原因は明確で、初めて飲んだワインのアルコール度数が高いものだったからと考えられます。
ワインの辛みはブドウの糖分が変化したアルコールの量に比例します。
そのため、甘みの元となる糖分が少ない赤ワインは、辛いと感じてしまうのです。
皆さんはこの辛みの正体を知っていましたか?
一般的にも赤ワインの平均アルコール濃度は11%から15%と言われているのに対し、白ワインの平均は7%から15%と差があるため、違いは理解していただけるでしょう。
辛みが抑えられたワインを楽しみたいという方は、まずはアルコール度数の低いワインからも試してみましょう。
*赤ワイン特有の渋み
赤ワインの特徴として、もう一つ代表的なのは渋みです。
この渋みはタンニンというブドウの皮や種に多く含まれる成分によってもたらされます。
圧搾したブドウを発酵させてから作る白ワインと発酵したブドウを圧搾する赤ワインで風味に違いが出るのはこのためです。
また、ワインの渋みをもたらすのは原料となるブドウだけではありません。
実はブドウを熟成するために使用されるオーク樽と呼ばれる樽にもタンニンは含まれているのです。
オーク樽はその製造にコストがかかることが嫌煙されており、一部の地域ではオーク材を粉々にしたものを熟成するブドウの中に入れて、タンニンを引き立たせています。
赤ワインの渋みが苦手な人からしたら、この手順は飛ばしてほしい工程かもしれませんね。
タンニンのネガティブな一面に焦点を当ててきましたが、ワインの風味を守る大切な役割を果たしているのもこのタンニンです。
ワインは酸化に弱い飲み物であることは皆さん知っていますか?
開封したらすぐに飲み切った方が良いとされているのはこのためです。
タンニンはそんなワインの敵である酸化から守ってくれるのです。
□飲みやすい赤ワインの見つけ方
赤ワインの辛み・渋みの仕組みがわかったうえで、どうすれば飲みやすい赤ワインを見つけることができるのでしょうか。
結論としては、醸造された年月とアルコール度数の2点に着目すると口当たりの良いワインを見つけられます。
まず、若いワインは避けましょう。
先ほどワインの渋みをもたらす物質として紹介したタンニンですが、時間の経過とともにほかの物質と結合することがわかっています。
そのため、作られてから時間がたつほどに、ワインボトルの中では渋みをもたらしていたタンニンは薄まっていきます。
そのためタンニンの薄まっていない若いワインは、渋みや苦味も強いのです。
続いて、アルコール度数についてです。
飲みやすいワインを選ぶ基準としてはアルコール度数13度という数字を覚えておきましょう。
アルコール度数13度はミディアムボディに分類されます。
ミディアムボディのワインはアルコール度数の高いフルボディのワインと比較して、バランスの取れた味わいが特徴です。
具体的には、ワインの原料であるブドウの濃厚さを残しつつも爽やかなくちどけです。
そのため、ワインにあまり慣れ親しんでいない人でもためらわずに飲むことができます。
ミディアムボディのワインの選び方としては、ワインの産地を参考にします。
なぜなら、ミディアムボディのワインの質を左右するアルコール度数と果実の凝縮感はブドウの糖度で決まるからです。
そのため、適度な味わいが特徴とされるミディアムボディのワインは暑すぎず、寒すぎない土地で生産されたワインがいいでしょう。
一方で、ミディアムボディでも渋みや辛みが強いと感じる方は、さらに度数の低いライトボディの赤ワインを試してみましょう。
フルーティな味わいと軽快な口当たりで、初めての方でも飲みやすいです。
まずライトボディで舌を慣らして、ミディアムやフルボディにも挑戦していってはいかがでしょうか?
□お試しにおすすめなミニボトル
慣れないうちは、大きなボトルを買って失敗するのは避けたいですよね。
そんな方におすすめなのは、「ヤグネット・フランコフカ・モドラ ミニ」です。
飲みきりサイズなので最初のお試しにはぴったりで、ミディアムボディなので辛みや渋みもちょうどよく抑えられています。
赤ワインに慣れるための第一歩として、一度試してみてはいかがでしょうか。