「ワインは毎日飲んでもいいの?」
「ワインを飲むとどんな効能があるの?」
このように、ワイン好きの方の中には、毎日のようにワインを飲むことが健康面でどのような影響があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。毎日ワインを飲みたくても、健康に悪影響がないのか不安ですよね。そこで今回は、ワインを毎日飲むとどうなるのかご紹介します。
□ワインを毎日飲むとどうなるのか
適量のワインであれば、ワインを飲むことで寿命が延びるという研究結果が出ています。その理由は、アルコールは血液中の善玉コレステロールを増加させ、動脈硬化を防ぐ効果があるからです。高血圧や虚血性心疾患、脳卒中といった病気の予防につながります。
この場合は、赤ワインを昼食や夕食の際に飲むと良いとされています。
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、1日で約20グラムのアルコールが適度な飲酒であると定められています。お酒に弱い方や女性、高齢者で毎日お酒を飲まれる場合は、20グラムよりも少ない量を摂取するように心がけましょう。
アルコール度数が14度のワインの場合は、180ミリリットルが適量です。
しかし、休肝日も必要です。お酒を飲むと、肝臓に中性脂肪がたまります。そうすると、消化管の粘膜が荒れてしまいます。消化管の回復のためにも、毎日飲むのではなく、週2日ほどの休肝日を作りましょう。
□適量のワインを毎日飲むと得られる効能とは
1つ目は、記憶力が上昇することです。
毎日適量のワインを飲んでいる人と飲んでいない人を比べると、記憶力に差があることが分かっています。また、ワインには血塊や血管の炎症、動脈硬化などを防ぐ効果があります。
2つ目は、ダイエット効果があることです。
ワインを飲んでからの90分間は、余ったカロリーを消費する手助けをしてくれます。これによって、ダイエット効果があると考えられています。
そのため、適度にワインを飲んでいる人は、ほかのアルコール飲料を飲んでいる人よりも健康であると言われています。例えば、ウエストが細かったり、体脂肪が低かったりなどがあげられます。
3つ目は、抵抗力が向上することです。
グラス1杯のワインを毎日飲んでいる人は、ピロリ菌やバクテリアによる感染症や胃炎、潰瘍、胃がんの発生率が11パーセントと低いです。そのため、ワインを飲んでいない人よりも抵抗力が高いです。
4つ目は、卵巣がんの抑制につながることです。
毎日ワインを飲むと、卵巣がんの発症率が半減することが分かっています。これは、ワインに含まれる抗酸化物質によって効果が得られていると考えられています。
また、赤ワインは卵巣がん細胞の死滅を手助けする役割があります。
5つ目は、骨格が形成されることです。
適量のワインを飲んでいる女性は、骨密度が高いです。これは、ワインに女性ホルモンの生成を助け、ホルモンバランスを整える効果があるからです。
6つ目は、血糖値を抑制することです。
ワインを1日1杯や2杯飲んでいる人と、飲んでいない人の糖尿病発症率を比べると、ワインを飲んでいる人の方が発症率が低いことが分かっています。
□赤ワインをよりおいしく飲む方法とは
*料理や好みで赤ワインを選ぶ方法
赤ワインは、料理とのバランスや味の好みに合わせて選ぶのがポイントです。
・料理とのバランス
クリームソースやレモンなどのさっぱりした料理には、軽めの赤ワインがおすすめです。また、味わい深い肉料理には重めのワインが合います。そこで、赤ワインを選ぶ際は、料理の味の重みに合わせて選ぶと、より美味しくワインや料理を召し上がれます。さらに、スパイスが使われている料理には甘口ワイン、揚げ物にはさっぱりとした赤ワインを選ぶのも一つの方法です。
・味の好み
赤ワインには、フルボディ、ライトボディ、ミディアムボディの3種類があります。フルボディとは、アルコール度数が13パーセントの赤ワインです。渋みが強く、色味が濃いのが特徴です。また、10パーセントほどの度数で、渋みが少ないものをライトボディといいます。ミディアムボディは、フルボディとライトボディの間のワインで、渋みや酸味、香りのバランスがとれています。赤ワインを選ぶ際は、ボディを参考に選んでみましょう。
*温度に気をつけること
赤ワインはとても繊細で、温度の変化にも敏感です。そのため、ワインの種類別に適度な温度で保存する必要があります。
・フルボディに分類される赤ワインは、18~20度
・ライトボディに分類される赤ワインは、15~17度
・ミディアムボディに分類される赤ワインは、18~20度
ワインは適切に保存したり、管理したりしないと本来の美味しさが味わえません。適温で保存、管理することを心がけましょう。
□まとめ
今回は、ワインを毎日飲むとどうなるのかご紹介しました。毎日適量のワインを飲むと、病気の予防につながり、健康に過ごせます。ワインを適切な温度に保管管理して、より美味しく飲みましょう。日々ワインを飲まれる方は、ぜひ参考にしてみてください。