「赤ワインが健康に良い」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。しかしなぜ赤ワインが健康に良いのか、知っている方は少ないと思います。そこで今回は健康と赤ワインの関連性について、成分、効果、豆知識の面から紹介します。
□赤ワインに含まれる栄養素とは?
最初に赤ワインにはどんな栄養素が含まれるのかについて見ていきます。
ちなみに今回紹介する栄養素は、赤ワイン以外のワインにも含まれています。
1つ目はポリフェノールです。
赤ワインと言えばポリフェノールのイメージがあることからも分かる通り、赤ワインにはこのポリフェノールが多く含まれています。ワインに含まれるポリフェノールには様々な種類があり、目の疲れを予防する効果のあるアントシアニン、殺菌効果や肥満予防効果のあるカテキンなどが有名です。ワインの種類によって含まれるポリフェノールの特徴が異なり、白ワインのポリフェノールは体に吸収されやすいとされています。
2つ目は鉄分です。
赤ワインは白ワインと比べて、多くの鉄分を含有しています。鉄分は血液を生成するうえで必要な栄養素で、肉や魚からも摂取できます。しかし、これらの動物性食品に含まれる鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれる体に吸収されにくい鉄分のため、積極的に鉄分を摂取する必要があります。鉄分不足は貧血症状を引き起こす可能性が高まります。
3つ目はカリウムです。
カリウムに関しても、赤ワインは他のワインよりも豊富に含有しています。カリウムを摂取することで体内の余分な塩分が外に排出されるため、高血圧の予防効果があります。カリウムは様々な食べ物に含まれるため、意識的に摂取する必要は無いとされています。
しかし厚生労働省の調査によると、日本人の平均的なカリウムの摂取量は、適切とされる1日の摂取基準に届いていません。高血圧が気になる方や、塩分の多い食事をされている方は特に、カリウムを積極的に摂取することをおすすめします。
□赤ワインは体にいいのか?
赤ワインが体にいいとされる理由は、ここまでに挙げた栄養素が体に良い影響を与えるからです。それでは、具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか。いくつか紹介していきます。
*心臓への効果
赤ワインと心臓疾患に関する研究は、世界中で行われています。赤ワインと心臓病発病との間には、関連性があるとの研究結果もあります。しかしアメリカ心臓協会は「明確な因果関係は存在せず、食習慣などの別の要因が考えられる」と指摘しています。心臓病のリスク低減効果が赤ワインによるものなのか、それとも赤ワインを飲む人の食生活によるものなのか、これから明らかにされていくはずです。
*炎症への効果
赤ワインには多くのポリフェノールが含まれており、ポリフェノール化合物には抗炎症作用や抗酸化作用があると言及した研究論文があります。ほかにもこの論文では、赤ワインによってインスリン抵抗性の改善や、酸化ストレスの軽減が見られたと指摘しています。
*頭のスッキリ効果
フラバノールというポリフェノールの一種は、脳への血流改善への効果があるとされています。健康な状態の血管を維持し、体細胞を保護・動脈硬化性プラークが形成されるのを防ぐ物質です。動物実験をして検証した際には、ポリフェノールのうちの「レスベラトロール」に記憶力低下を抑制する効果が見られました。
*長寿につながる
適度な摂取量で赤ワインを飲み続けると、寿命を延ばす効果が期待できることが、長期期間にわたる集団調査により判明しました。また、赤ワインとともにバランスのとれた食事をすると、さらに効果が高まるという研究論文もあります。
□赤ワインと健康にまつわる豆知識について
赤ワイン発祥の地である地中海では、健康に良い飲み物として古代ローマの時代から日常的に飲まれてきました。赤ワインと健康にまつわるトリビアには様々なものが存在します。そこで最後に、赤ワインと健康に関する豆知識をいくつか紹介します。
1つ目は「フレンチパラドックス」という現象です。
フランスでは動物性脂肪の摂取量が多いにもかかわらず、心臓病患者が少ないという現象が起きています。この原因にはフランス人の赤ワインの飲酒が影響しており、ポリフェノールが心臓病の発生を抑制しているのではないか、という説があり、ポリフェノールが注目されるきっかけになりました。
2つ目はワインは他のアルコールと比べて糖質が低めだということです。
糖質がゼロの焼酎やウイスキーには敵いませんが、それに次いで糖質の少ないアルコール飲料です。ただし、甘口のワインは糖質がやや多めなので注意しましょう。
□まとめ
今回は健康と赤ワインの関連性について、成分、効果、豆知識の面から紹介しました。
赤ワインは適切な量を摂取すれば健康に良いと言えるので、自分に合った量を飲むことを習慣にしてみても良いかもしれません。当社は赤ワインの種類を多数取り揃えておりますので、ぜひ一度サイトをご覧ください。