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赤ワインをこぼしてしまった場合の染み抜きの方法とは?

投稿日:2021年10月29日 更新日:

赤ワインをこぼして染みになってしまった経験はありませんか?赤ワインを衣類やカーペットにこぼして染みになると、拭き取ってもなかなか綺麗になりません。そこで今回は、赤ワインの染み抜き方法に関して詳しく解説しますので、赤ワインを日常的に飲む方はぜひ参考にしてください。

□赤ワインの染み汚れについて

基本的に、ワインの染みと言われているものの多くは赤ワインによるものです。染みの種類には、タンパク系の汚れとタンニン系の汚れの2つがあります。ワインの染みはタンニン系の汚れに分類されます。中でもクリーニングのプロの現場でも厄介なのが、赤ワインによる染みです。

これは、赤ワインに含まれる「アントシアニン」が原因です。アントシアニンとは水溶性の抗酸化ポリフェノールで、ブドウの果皮と種子、ベリーやチェリーなどもに含まれる成分です。赤色色素として機能しており、時間が経つにつれて酸化し、濃い染みが付着したまま残ってしまいます。

赤ワインの場合は、アントシアニンに加えてタンニンも多く含まれているため、一般的な洗濯では落とすことが難しいです。一方で、白ワインはタンニンやアントシアニンが多く含まれる果皮と種子を取り除き醸造されるため、染みが目立たず、比較的容易に落とせます。

□赤ワインをこぼした際の染み抜き方法

前項で解説したとおり、濃い赤ワインの染みは簡単に落ちません。
ここでは、赤ワインの染み部分に働きかけ、染みを落とすための方法を5つ解説します。

まず1つ目は、酸素系漂白剤を使用する方法です。
主成分が「過炭酸ナトリウム」であり、アルカリの力に加えて、酸化力が付加されています。色物や柄物の衣類でなければ、酸素系漂白剤を使用すると便利でしょう。40から50度のお湯に漂白剤を入れた容器に10分ほど放置しましょう。温かいお湯と化学反応が起き、染みが落ちやすくなります。

また、染みができてから時間が経過している場合は、アントシアニン酸化が進んでいます。
そうなると、簡単には落とせないため、漂白剤をつける前に中性洗剤で数回濯ぎましょう。
そして、前述したようにお湯と漂白剤を入れた桶につけ置くと良いです。つけ置きするのが心配な方は、きれいなタオルにお湯で薄めた漂白剤を浸して軽く絞り、ピンポイントで馴染ませる方法もあります。

2つ目は、塩素系漂白剤を使用する方法です。
これは、「次亜塩素酸塩」の強力な漂白剤にです。最近ではウイルス除去用のスプレーなども販売されており、殺菌効果が強いです。家庭では、キッチンで用いるハイターとして利用されている漂白剤です。

頻繁に使用する方はご存知だと思いますが、塩素系漂白剤は漂白力が大変強いです。それゆえ、色柄物には使用できません。また、素材そのものを傷める可能性があるので、使用する際には衣類の素材などに注意しましょう。

3つ目は、重曹を使用する方法です。
酸性汚れに強い「炭酸水素ナトリウム」の重曹は効果が期待できます。時間が経過していない場合は、染み部分が隠れるくらいに重曹を振りかけましょう。そして、熱いお湯を注いで揉み洗いをしましょう。すると、弱アルカリ性から強アルカリ性へ化学反応を起こし染みを落とします。

数日経過した場合は、重曹だけで汚れを落とすことは困難です。そのため、重曹と酸素系漂白剤を1対1の割合で混ぜた溶液を利用しましょう。当て布を行い、染み部分に歯ブラシを利用して溶液をつけましょう。しばらく時間が経過した後でも、温かいお湯で濯げば、染みを落とせるでしょう。

4つ目は、白ワインを使用する方法です。
赤ワインの染みを白ワインで落とすのは意外ですよね。クエン酸を多く含む白ワインを染み部分にかけて放置したり、ぬるま湯でもみ洗いしたりすると、色がやや薄くなります。ただし、完全に除去できる洗浄力はないため、他の方法と併用することをおすすめします。

5つ目は、台所用洗剤を使用する方法です。
多くの家庭にある台所用洗剤には界面活性剤が含まれています。油汚れなどを取り除く効果があるため、染み抜きの際にもその効力を発揮します。さらに、洗濯用洗剤に含まれる蛍光剤が入っていないため、不自然な色落ちの心配もありません。

手順は、当て布をした後に衣類を裏返します。そして、当て布部分を歯ブラシを用いて軽く叩きます。染みがある程度薄くなったら、40から45度のぬるま湯で洗うという流れです。

□赤ワインの染み抜きの際の注意点とは?

洗剤や漂白剤を用いる染み落としには危険が伴います。
最後に赤ワインの染みを落とす際にやってはいけないことを下記に示します。

・衣類を強くこする
・お湯や水で薄めた漂白剤や洗剤などの液体を放置する
・洗濯表示を確認しない
・次亜塩素酸塩の漂白剤に他の漂白剤を混ぜる

以上のことは危険を伴ったり繊維を傷めたりする行為なので、絶対にやらないようにしましょう。

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□まとめ

赤ワインの染みは時間の経過とともに濃い染みになりやすいため、飲む際には注意が必要です。もし染みができてしまった場合は、解説した染みを落とす方法を試してみてください。その際には、注意点を押さえ安全性には十分気をつけた上で行いましょう。この記事を参考にしていただけたら幸いです。

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