最近ではワインバルやワインバーなども増え、日頃からワインを嗜んでいる方も多いと思います。その中で、筋肉をつけるために飲んでいる方や健康にいいからワインを飲んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、ワインが健康に与える影響と、ワインと筋肉の関係性について述べます。
□赤ワインが健康にいいと言われる理由とは?
みなさんは、赤ワインブームを引き起こした「フレンチ・パラドックス」をご存じでしょうか。こちらは、フランス人は喫煙率も高く動物性脂肪の摂取量も多いのに、心疾患による死亡率が低いという説です。
フランスのルノー博士らが10万人を対象とし、ワインの消費量と虚血性心疾患の関係を調査したところ明らかになりました。この結果を、米CBSがテレビで放映したところワインの売上が急増する社会現象が起こり、この効果は1997年頃から日本にも広まります。
上記のような経緯を経て、日本でもワインブームが広まるとともに、赤ワインに含まれるポリフェノールが健康にいいという説も多くの人が耳にするようになりました。赤ワインにはポリフェノールが多く含まれていることは事実です。しかし、ポリフェノールが含まれているものは赤ワインだけではありません。
なぜ、赤ワインが注目されるようになったのでしょうか。
その答えはズバリ、赤ワインに含まれるポリフェノールの量が圧倒的に多いからです。緑茶と比べると、なんと6倍のポリフェノールが赤ワインには含まれています。ここまで多いと、確かに注目してしまいますよね。また、ワインに含まれるポリフェノールは吸収しやすいという点も注目される理由の1つと言えるでしょう。
□赤ワインとステーキの組み合わせは筋肉がつくって本当?
「赤ワイン」と「ステーキ」、高級感を演出するには最高の組み合わせですね。実は、筋肉をつけるための食事としてこの2つの組み合わせは最適です。まず、牛肉は多くの方がご存知の通り、タンパク質も豊富でカロリーも高いです。また、クレアチンも豊富で筋肉をつけたいのであれば、お肉は牛肉が最適と言えるでしょう。
一方で、赤ワインにはポリフェノールが多く含まれており、血行を良くする働きがあります。アルコールは、筋肉に悪い影響を及ぼすのではないかと考える方もいらっしゃるでしょう。もちろん、過度な飲酒は筋肉の増強に悪い影響を及ぼす恐れがあります。しかし、適度な量の飲酒であれば問題ありません。
どの種類のアルコールを楽しみたいかは、人それぞれですが赤ワインは比較的身体に優しいお酒ですので、筋トレ後やボディメイク中の方にもおすすめです。それでも気になる方は、赤ワインは調味料としても使用できますので、調味料としての使用にとどめておくといいでしょう。赤ワインをステーキの調味料として使用すると、お肉が柔らかくなり風味も豊かになるのでおすすめです。ぜひ、試してみてくださいね。
□筋トレ後にお酒を飲みたいときのポイントをご紹介!
お酒の飲み方を少し工夫してあげるだけで、筋トレへの影響を小さくできます。
ここでは、4つのポイントをご紹介します。
*ポイント1:筋トレ直後は避ける
筋トレ直後は、普段よりアルコールが体内に吸収されるスピードが速いです。そのため、酔いやすくなる、脱水症状になってしまうなどの危険が高いです。また、筋トレ直後は筋肉の合成が最も高まるときでもあります。このタイミングでお酒を飲んでしまうと、筋トレの効果が薄れてしまうかもしれません。筋トレ直後にお酒で喉を潤したい気持ちをグッと抑えて、筋トレ直後の飲酒は控えるようにしましょう。
*ポイント2:おつまみは高タンパク、低糖質、低脂質を意識する
おつまみ選びも非常に大切な工程です。低糖質なお酒を選んでも、おつまみで脂質や糖質を過剰摂取してしまったら、せっかくの努力が水の泡になってしまいます。そうならないためにも、おつまみも身体のことを考えて選びましょう。特に、タンパク質にはアルコールの分解作用があるので、高タンパクなおつまみをおすすめします。
*ポイント3:水分をたくさん摂る
お酒だけでなく、水分も積極的に摂取することを意識しましょう。アルコールの分解にはタンパク質だけでなく、水分も必要です。また、アルコールには利尿作用があるため体内の水分が排出されやすく、脱水症状を起こしてしまうかもしれません。筋トレ後にお酒を飲むときは、一緒に水も飲みましょう。
*ポイント4:量は控えめにする
上記のポイントを抑えていたとしても、飲みすぎには注意が必要です。筋肉量や体質で差はありますが、1杯から2杯程度の嗜む程度にしておくことをおすすめします。
□まとめ
身体に吸収されやすいポリフェノールを多く含む赤ワインは、健康にいい影響をもたらします。また、赤ワインとステーキの組み合わせは筋肉の増強にもおすすめな組み合わせです。筋トレ後にお酒を嗜みたい方は、この記事でご紹介した4つのポイントをぜひ参考にしてみてください。