赤ワインはとても複雑な味わいを持つと言われています。
今回は、赤ワインの深さを十分楽しむために、赤ワインの味を構成する4つの要素をご紹介します。
これらを理解しておけば、ワインを飲んだ時に「おいしい」や「深い味わい」以外にも気の利いた感想が言えるようになるかもしれません。
□赤ワインの味
赤ワインの味はブドウの皮や種に含まれるタンニンという渋みを感じられるのが特徴です。
一方で白ワインは皮や種を取り除いてから発酵させるので、赤ワインに比べ渋味が少なく、さっぱり飲めるのが特徴です。
工程は、発酵タンクの中で完全にアルコール発酵させ、果皮に含まれる様々な成分を抽出します。
赤ワインは基本的に葡萄の実だけを発酵させる白ワインと違い、果皮、種子等の様々な成分を抽出し発酵させるので重く、しっかりした、濃い味わいになるのですね。
□赤ワインを構成する4つの味
*甘味
ワインを1口、口に含んで舌でまず感じる味は甘味であることが多いです。
甘味と言えば白ワインを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、赤ワインでも種類によっては甘味を強く感じられるものもあります。
甘口のワインの特徴は、粘度が高いため、アルコール度数が高いワインと同様に、グラスの内壁をゆっくりと滴が流れます。
赤ワインの甘口はあまり見かけませんが、ドイツやイタリアではベリー系の甘口ワインが存在するので、見かけたときは珍しいので、ぜひ飲んでみてください。
飲み方のおすすめとしては、常温よりも少し冷やしてから飲むとすっきり飲めます。
ちなみに、ワインの甘口の反対は辛口ですが、実際に香辛料や辛味成分が入っている訳ではありません。
単に、甘くないワインを辛口と言っているだけなので、砂糖水を甘口と例えるならば、普通の水が辛口になります。
甘口と辛口の決め手はワイン中の糖分量なので、ブドウの糖分がアルコール発酵される段階で、完全に発酵させると辛口になり、糖分を残した状態で止めると甘口になるため、人口的に甘辛を決められます。
現代の技術では、酵母の働きを抑えたり、酵母を取り除いたりできるので、細かい部分まで調節できるようになり、未来が楽しみですね。
*酸味
ワインの酸味とは、ブドウの果実に含まれる酒石酸とリンゴ酸によるものです。
酸味はワインに爽やかさや引き締まりを与えるので、うまみを構成するための大切な要素なので、舌の上で転がしながらしっかり味わいましょう。
舌は場所ごとに感じやすい味が異なり、酸味は舌の側面で感じやすいので、側面を意識しながら飲むと良いでしょう。
酸が多すぎるとギスギスした感じになり、逆に酸が少なすぎると鈍くキレの悪い印象になるので、ちょうど良い塩梅が重要です。
好みもありますが、酸が多めのワインはすっきりとした軽い印象になるので、芳醇な味わいや深みを味わいたい方は酸味が少なめのワインを選ぶと良いでしょう。
(酸味の強いワインのおすすめの温度は、常温よりも少し低いです。
高い温度では、甘味と混ざってしまい、酸味を感じにくくなるほか、混ざることによって不快に感じることもあるので、家で飲む際には事前に冷やしておきましょう。割愛)
一般的に冷涼な産地は酸が高め、温暖な日照量が多そうな地域は酸が低めのワインが多いので
目安になるでしょう。
*渋み
渋みの原因は、原材料であるブドウの果皮に多く含まれるタンニンで、赤ワインに特徴的な味覚です。
白ワインはアルコール発酵の前の段階で果皮を取り除くので、タンニンは微量しか含まれておらず、赤ワイン独特の楽しみと言えます。
実際に、タンニンは渋み、深み、複雑さ、余韻をワインに与えるため、赤ワインの骨格と呼ばれています。
タンニンは熟成するうちに他の物質と結合してマイルドになっていくので、飲んだワインの渋みが強いと感じたら、もう少し年代物を頼むのが良いかもしれません。
飲み慣れていない方は、赤ワインを飲んでも、どれが渋みか分からないことがあるので、味覚的な話をご説明します。
実際に、タンニンは口の中を乾燥させるため、渋みを辛口だと勘違いされることが多いです。
しかし、本来の渋みは口の中が収縮する感覚があるもので、後味として苦味やドライさを感じられます。
メカニズムとしは、口の中にタンニンが入ると、口の中のタンパク質と結合して変性が起こり、その変性によって感じるものなので、味よりも触覚や舌触りに近い、と認識しておくと分かりやすいでしょう。
*ボディ
ボディはワインの重み・コクを表したもので、赤ワインの場合はライトボディ、ミディアムボディ、フルボディの3段階あります。
ちなみに、白ワインでは、同じ味わいの表現でも、甘口・辛口が使用されます。
簡単に言うと、ライトボディはフレッシュな印象で、逆にフルボディは渋み、コク、アルコールを十分感じられるしっかりした味わいのワインです。
フルボディは凝縮されたブドウを厳選し、手間暇をかけて造られたワインなので高級ワインのことが多いですが、必ずしも高級というわけではありません。
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□まとめ
赤ワインの味わいと味を構成する4つの要素をご紹介しました。
今回で紹介しきれないほど、赤ワインは奥が深いですが、新たな味わい方を発見してみてはいかがでしょうか。