紀元前からの長い歴史を紡ぎ続けているワイン。
実は、ワインには「旧世界ワイン」と「新世界ワイン」の2つの種類があります。
中には、名前は耳にしたことがあるけれど、詳しくは知らない方もいらっしゃいますよね。
そこでこの記事では、新世界と旧世界のワイン、それぞれの特徴と魅力をご紹介します。
2つの違いについてご紹介しますので、ワインについての理解を深めたい方はぜひ参考にしていただければと思います。
□新世界ワインと旧世界ワインは何が違う?
ワインは、生産される地域によって魅力の独自性が大きく変わるもの。
新世界ワインと旧世界ワインも「生産地域」が異なることを意味しています。
一般にワイン生産国は、「新世界」と「旧世界」の2つに分けられています。
旧世界ワインは、長い歴史と伝統を持つヨーロッパの国々、特にフランスやイタリア、スペインなどが代表的です。
これらの国々では、土地(テロワール)の特性を重視し、伝統的な製法が守られています。
一方、新世界ワインは、アメリカやオーストラリア、南アフリカなど比較的ワイン造りの歴史が浅い国々で生産されたワインのことを指します。
新世界ワインは、技術革新や多様な試みが特徴です。
具体的な特徴を以下で確認しましょう。
*旧世界ワインの特徴は?
旧世界ワインは、EUの厳格なワイン法に基づく格付けが特徴的です。
土地の風土に根ざした製法により、繊細でありながらも複雑な味わいが特徴的なワインが生産されています。
この地域のワインは、その産地によって個性が豊かであり、テロワールを感じられます。
*新世界ワインの特徴は?
新世界では、伝統に縛られずに自由度の高いワイン造りが盛んに行われています。
ブドウ品種や製法における自由度が高いため、バラエティ豊かな味わいのワインが生み出されています。
特に南半球の温暖な気候の国々では、アルコール度数が高く、果実味豊かなワインが多く見られることも特徴的です。
新世界ワインと旧世界ワインには優劣があるわけではありません。
生産地によって大きく2つに分類されていますが、さらに細かい違いや魅力も持ち合わせています。
では、実際にそれぞれどのような魅力をもっているのでしょうか。
□旧世界ワインの伝統と魅力とは?
ワイン愛好家たちが特に尊重するのが旧世界ワイン。
長い歴史を持つ国が多いことから、ワイン愛好家にとってはチェックしておきたい種類となっています。
特に、旧世界ワインの伝統と特色は、ワイン文化の深い理解に欠かせない要素です。
旧世界ワインの中心となる国々は、フランス・イタリア・ドイツ・スペイン・ポルトガルなどです。
これらの国々は何世紀にもわたるワイン造りの歴史を有し、その伝統は今も受け継がれています。
各国のワインは、土地の風土に深く根ざした製法で作られ、それぞれの産地の個性が際立っています。
旧世界ワインの傾向としては、アルコール度数が低くオーク香はマイルド、赤ワインのタンニンはしっかりと感じられるものが多いです。
また、旧世界ワインの製法は、長い歴史の中で培われた伝統に基づいています。
これらのワインは、テロワールを最大限に活かした製法で造られるため、土地の特性を強く反映した味わいが特徴です。
例えば、フランスのワインでは、その地域固有の土壌や気候が、ワインの風味やアロマに深い影響を与えています。
加えて、旧世界ワインに貼られるラベルは、ブドウ品種よりも産地に重点を置いています。
これは、ワインの品質が産地の特性によって決まるといった考え方に基づいています。
歴史と産地に重きをおいている点は、旧世界ワインが誇る大きな魅力です。
□新世界ワインの歴史と魅力とは?
新世界ワインは、その革新性と進化により、ワイン業界に新たな風を吹き込んでいます。
では、新世界ワインはどのような歴史と魅力を持ち合わせているのでしょうか。
*新世界ワインの進化の歴史
新世界ワイン生産国には、アメリカやオーストラリア、南アフリカなどがあります。
これらの国々では、比較的歴史が浅いにも関わらず、積極的な技術革新と多様な試みによって質の高いワインが次々と生み出されています。
特に近年では、伝統的なワイン造りに挑戦しながらも独自のスタイルを確立しています。
*新世界ワインのもつ2つの魅力
1:コストパフォーマンスが良い
新世界ワインの1つの大きな魅力は、そのコストパフォーマンスの良さです。
技術の進化により効率的な生産が可能になり、質の高いワインを手頃な価格で楽しむことができるようになっています。
多くのワイン愛好家にとって、手軽に質の高いワインを楽しめることは魅力の1つだといえます。
2:ラベルのわかりやすさと味わい
新世界ワインは、ラベル表記が非常にわかりやすいことも特徴的です。
ブドウ品種や味わいのスタイルが明確に記載されているため、ワイン初心者でも選びやすくなっています。
味の傾向としては、果実味が豊かで、アルコール度数が高めのワインが多いです。
豊かな果実味と新鮮で力強い味わいが楽しめます。
新世界ワインは、その進化と独自性により、今後も多くのワイン愛好家を魅了し続けるといわれています。
□まとめ
今回は、旧世界ワインと新世界ワイン、それぞれの特徴と魅力をご紹介しました。
旧世界ワインは、伝統的な製法と土地のテロワールに根差した繊細さの際立つ味わいが特徴です。
一方で新世界ワインは、自由度の高い製法と多様な味わい、コストパフォーマンスの良さが魅力です。
ぜひ、ご自身の好みや気分に合わせて、旧世界ワインと新世界ワインを飲み分けてみてはいかがでしょうか。