「ワインの平均度数はどれくらいなのだろうか。」
このような疑問をお持ちの方は、多くいらっしゃると思います。この記事では、ワインの平均アルコール度数や、アルコール度数に高低差がある理由、またアルコールが強くない方でも飲みやすいワインをご紹介します。ぜひこの記事を参考にしてください。
□ワインのアルコール度数
ワインには赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなど様々な種類があり、アルコール度数も種類によって変わります。ここでは、ワインの平均アルコール度数をご紹介します。
*平均アルコール度数
厚生労働省による「日本健康21」を参考にした結果、ワインの平均アルコール度数の平均は1杯120ミリリットルで、12パーセントです。ただ、この数値はあくまでも平均であり、ぶどうの産地や品種、収穫時期によって変わります。
ワインのアルコール度数は、ブランデーや焼酎といった蒸留酒と比較するとアルコール度数は低めです。ワインのアルコール度数はラベルに記載してありますので、購入する際は確認することをおすすめします。
□ワインによってアルコール度数に差がある理由
上記にも記したように、ワインの平均アルコール度数は平均12パーセントですが、あくまでも平均で種類によって変わります。ここでは、ワインによってアルコール度数に差が出る理由を4つご紹介します。
1つ目は、ワインのアルコール度数にぶどうの糖度が影響しているからです。
ぶどうの果汁に酵母を加えアルコールを発酵させることで、ワインが完成します。酵母にはぶどうの糖に含まれる糖を分解してアルコールを生成する働きがあり、糖が多いほど発酵もよく進みます。そのため、糖度の高いぶどうでワインを作るとアルコール度数の高いワインができ、糖度の低いぶどうで作るとアルコール度数の低いワインが完成します。
2つ目は、ワインのアルコール度数にぶどうの産地が影響するからです。
ぶどうの糖度は、栽培される土地の気候や日照時間に大きく左右されます。温暖で日照時間が長い地域で栽培されたぶどうは糖度が高くなり、一方で涼しく日照時間の短い地域で栽培されたぶどうは糖度が低くなる傾向があるからです。つまり、品種の違いだけでなく、栽培される環境もワインのアルコール度数に大きく影響していると言えます。
3つ目は、発酵方法もアルコール度数に影響するからです。
赤ワインの場合と白ワインでは、発酵方法が異なります。赤ワインを作る際は、ぶどうの果汁に含まれる全ての糖をアルコール発酵させるのに対し、白ワインを作る際は、全ての糖をアルコール発酵させるわけではありません。アルコール発酵させる量が多ければ多いほど、アルコール度数も高くなる傾向があります。
4つ目は、収穫時期もアルコール度数に影響するからです。
収穫時期を1週間遅らせる方法として「遅摘み」という手法があります。この手法を取ることで、ぶどうの果実に糖分が凝縮されるため、糖度の高いぶどうの果汁を発酵させることが可能です。それゆえ、アルコール度数の高いワインが完成します。
□アルコール度数の低いワイン
強いお酒は苦手だが、ワインを楽しみたいという方も、多くいらっしゃると思います。
ここでは、そのような方でも楽しめるアルコール度数の低いワインを3つご紹介します。
1つ目は、モスカート・ダスティです。
このワインは、イタリアピエモンテのモスカート種ぶどうで作られた白スパークリングワインです。アルコール度数は6パーセント以下となっており、ビールやカクテルと同じ程度のアルコール度数です。強いお酒が得意でない方でも、飲みやすいためワインをおいしく楽しめます。
2つ目は、リースリングです。
このワインは、白ワイン用ぶどう品種であるリースリングから作られます。ドイツのリースリングワインはアルコール度数が若干低めの7パーセントから8パーセントですので、強いお酒が苦手な方でもワインをおいしく楽しめます。ちなみに、他の国のリースリングワインはドイツのリースリングよりアルコール度数は高く、11パーセントから12パーセントです。
3つ目は、ランブルスコです。
このワインは、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で作られる赤スパークリングワインです。アルコール度数は8パーセントから10パーセントのため、お酒が強くない方でも楽しめる赤ワインです。
上記の3つ以外にも、ノンアルコールワインもあります。車を運転しなければならない際は状況に合わせて、ノンアルコールワインを楽しんでみることも一つの選択肢であると言えます。
□まとめ
この記事では、ワインの平均アルコール度数や、ワインによってアルコール度数に差が出る理由、アルコール度数の低いワインをご紹介しました。ワインのアルコール度数は高低差があり、それぞれ魅力があります。ワインを購入する際は、ラベルのアルコール度数にも注目して比較検討してみてください。また、ワインを購入する際はぜひ当サイトをご利用くださいませ。