おしゃれなお店ではワインが付き物ですが、マナーをきちんと把握できていますか。
自宅やカジュアルなお店でワインを飲み慣れていても、正式なマナーに自信がない方は多いのではないでしょうか。
NGマナーをして、品がない人だと思われるのは絶対に避けたいですよね。
そこで、今回はワインの飲み方とマナーについて紹介します。
□ワイングラスの各部分の名称
ワイングラスの形は、ワインの香りや風味に大きな影響を及ぼします。
まずは、ワイングラスの各部位の名称や形状を確認しましょう。
*リム(飲み口)
「リム」は、グラスの飲み口を指します。
リムの厚みや形によって、口に流れるワインの量や位置が変わるので、ワインの味わいも左右します。
ワインの繊細な味わいやなめらかさを感じるために、リムの厚みは薄ければ薄いほど良いとされています。
*ボウル・カップ(ワインが注がれる部分)
ワインが注がれる部分を「ボウル」または「カップ」といいます。
ボウル中に十分な大きさがあれば、香りが豊かに広がり、ワインを回す動きである「スワリング」がしやすくなります。
形の深さや高さは、ワインの銘柄や種類に合わせて選ぶのがおすすめです。
*ステム(脚の部分)
「ステム」はワイングラスの脚のことです。
日本では、グラス部分を持つのではなく、ステム部分を持つのが常識だとされています。
ステムの太さや長さは、ワインの風味や香りにダイレクトに影響するものではありませんが、ワインは色合いを目で見る楽しさもあるので、ステムが長ければ指が邪魔にならず、観察しやすいです。
*プレートまたはフット(グラスの土台部分)
「プレート」や「フット」はグラス全体を支えてくれる部分です。
香りや味を最大限引き立たせるために、グラスの空間が広く作られているワイングラスは珍しくありません。
その大きいボウルを支えるには、安定した土台が必要です。
安定性を保つために、プレートはボウルの直径と同様の大きさに作られているケースが多いです。
□ワインの飲み方とマナー
ワインを飲む際、マナーをきちんと把握しておかないと、失礼にあたることもあります。
そこで、ここでは飲み方とマナーについて紹介します。
1つ目は、香りの強い香水を着用するのを控えることです。
基本的に食事の場では香りを控えるのがマナーですが、特にワインはとにかく香りが命です。
そのため、ワインを飲むときは香水を控えましょう。
自分にとってお気に入りの香水だとしても、周囲の人からするとワインを台無しにしてしまうことになりかねません。
TPOを意識しておしゃれをしましょう。
2つ目は、ワイングラスのボディを持たないことです。
持ち方にもマナーがあり、ワイングラスの脚の部分であるステムを持つのが正解です。
ワイングラスのボディを持つと、手の温かみがワインに伝わり、風味を損なってしまう可能性があるからです。
特に、女性は上品に指を揃えて持つことを意識しましょう。
3つ目は、乾杯するときにグラス同士をぶつけないことです。
ビールで乾杯する際は、ジョッキ同士をぶつけて乾杯しますよね。
しかし、ワインを飲む際はグラスをぶつけるのはNGです。
ワイングラスは非常に繊細なものなので、力加減によってグラスが割れてしまう可能性があります。
ワインを飲む場では、軽くグラスを持ち上げ、目を合わせるだけで問題ありません。
4つ目は、グラスをグルグル回すことです。
ワインをグルグル回すのを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
先ほどもご紹介しましたが、この動きはスワリングといい、ワインに空気を触れさせることでワインの風味を豊かにするものです。
しかし、グラスを回しすぎるのは避けましょう。
回しすぎてしまうと、ワインをこぼしてしまったり、逆に香りが飛んで風味がなくなってしまったりする可能性があります。
スワリングはやらなくても問題ありませんが、もしやっておきたい場合には、2〜3回転で十分です。
回転する方向は、グラスを持つ利き手と反対が正しいです。
この向きですることによって、もしワインをこぼしてしまっても、自分にワインがかかるだけで、周囲の方に迷惑をかける心配がないからです。
5つ目は、ワインを飲む前に口の汚れを拭かないことです。
料理の油でワイングラスに汚れが付着するのは、見た目上よくありません。
そのため、グラスに口を付ける前に、ナプキンで必ず唇を軽く押さえるようにしましょう。
しかし、気を付けていても口紅やリップがワイングラスに付着することもあります。
その場合、ワイングラスの縁を指先で軽く拭い、汚れた指は二つ折りにして膝に置いているナプキンの内側でそっと拭き取りましょう。
ワイングラスを汚してしまうと焦ってしまいますが、落ち着いて対処できると自信に繋がるでしょう。
□まとめ
ワインは、香りや風味が重要です。
そのため、ご紹介したように香水を付けるのは控え、スワリングも必要最低限にしましょう。
また、乾杯する際、ついワイングラス同士をぶつけてしまいがちですが、ワイングラスが割れる原因となってしまいますので、アイコンタクトに留めましょう。
これからワインを飲み始める方は、マナーに気を付けながらワインを楽しみましょう。