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ワイングラスはなぜ回す?スワリングをする理由とは

投稿日:2023年5月12日 更新日:

ワインを飲む際、ワイングラスを回す仕草を見かけたことはないでしょうか。しかし「なぜワイングラスを回すの?」など、気になる方も多いでしょう。今回は、「スワリング」とは?ワイングラスを回す理由やスワリングが不要なときはある?という疑問にお答えすると共に、お店でワインを楽しむときのマナーについて解説します。

□「スワリング」とは?ワイングラスを回す理由

スワリングとは、ワイングラスをもって回すことを指します。ワインの味わいには、酸味や甘み、苦み、渋み、フレーバー、ボディなど、さまざまな表現があります。ワイングラスを回す(スワリング)ことでワインが空気に触れ、本来の味を引き出すことができます。つまり、空気に触れて酸化が進み、より美味しくワインを味わうために行う作法です。

ワインが酸化することで味の変化が生じるのを「ワインが開く」といいます。スワリングでワインが開き、まろやかでより美味しく感じることができるのです。

□スワリングが不要なときはある?

前述したとおり、スワリングすると空気に触れて酸化が進み、より美味しくワインを味わうことができます。一方で、ワインの種類によってはスワリングが不要なケースもあるのです。そのため、回さなくてもいいワインについても知っておくとよいでしょう。

*スパークリングワイン

スワリングが不要なワインで代表的なのがスパークリングワインです。スパークリングワインとは、3気圧以上の炭酸ガスを含む発泡性ワインの総称です。フランス=ヴァンムスー(Vin Mousseux)、クレマン(Cremant)、イタリア=スプマンテ(Spumante)、ドイツ=シャウムヴァイン(Schaumwein)などがあります。

製造方法には「トラディショナル方式」「シャルマ方式」「トランスファー方式」の3つです。トラディショナル方式は、発泡していない通常のワインを瓶に詰め、糖分と酵母を加え、二次発酵させる方法です。シャルマ方式は、スティルワインを大きなタンクに入れて密閉し、二次発酵させる方法です。トランスファー方式は、瓶内で二次発酵させた炭酸ガスを含んだワインを加圧したタンクに移し、冷却、ろ過した後に新しいボトルに詰め替える方法です。

スパークリングワインをスワリングすると、泡が飛んでしまう可能性も否定できません。そのため、味が低下する恐れもあります。

*自分に適した味わいのワイン

スワリングを行わずにワインも飲んでみて、ちょうどいい味わいのワインであれば、スワリングを行う必要はありません。

*ワインソムリエがデキャンタージュした場合

ワインソムリエがデキャンタージュした場合は、ワインをそのまま飲むとよいでしょう。デキャンタージュとは、ワインをデキャンタと呼ばれているガラス容器に移し替えることです。デキャンタージュすると、ワインが空気に触れワインの風味がよくなります。スワリングと同様の目的で効果的に空気に触れさせ、本格的な味わいを楽しむことができます。

□ワイングラスを回すコツ

*グラスの脚の部分を持つ

スワリングする場合は、グラスの脚の部分を軽く持って行います。ワインがこぼれにくく、温度が上がらないようにするためです。テーブルクロスで行う場合は、ワイングラスをテーブルクロスに置いて滑らせるように回すとよいでしょう。

*スワリングは2〜3回

スワリングする回数は、2〜3回程度です。ワイングラスを回しすぎると、ワインをこぼしてしまったり、風味が損なわれる可能性もあります。したがって、スワリングは適度な回数を行うことが大切です。

*回す方向に気を付ける

スワリングする際、右利きの人は反時計回り、左利きの人は時計回りで行います。グラスを手に持つときは、内側に向けるようにしましょう。

□お店でワインを楽しむときのマナー

まずは、ワインの好みを伝えるようにしましょう。
ワインには、赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなど、さまざまな種類があります。また赤ワインにはボディによる違いが、白ワインには辛口甘口など、風味によって種類が多数に分岐しています。そのため、好みの味があるのであれば、どんなワインを飲みたいのかを伝えることが大切です。また、料理とともにワインを飲む場合は、料理に合ったワインをお願いするとよいでしょう。

次に、ワインの量をお店に伝えておくと、料理の最後までワインを楽しむことができます。
何人でワインを飲むのか、料理ごとにワインの種類は変えたいのか、などを最初に伝えておくと、適した量を味わうことができます。

最後に、予算を決めておくことも大切です。
高級なレストランであれば、ワインの価格は高価なものからお求めやすいものまでさまざまです。好みや量だけを伝えてワインを楽しんでいると、お会計のときにびっくりなんてことも。おおよその予算の目安を伝えておくと、ソムリエの方も予算内でおすすめのワインを紹介してくれるでしょう。

□まとめ

スワリングとは、ワイングラスをもって回すことを指します。スワリングすることで、ワインが空気に触れ、本来の味を引き出すことができます。スワリングする回数は、2〜3回程度です。ただし、ワイングラスを回しすぎると、ワインをこぼしてしまったり、風味が損なわれる可能性もあります。

一方、スパークリングワインや自分に適した味わいのワイン、ワインソムリエがデキャンタージュしたワインなどは、スワリングが不要です。お店でワインを楽しむには、あらかじめワインの量や好みを伝え、予算を決めておくとよいでしょう。

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