「どんなワインを飲むか」だけでなく「どんなグラスで飲むか」にまでこだわると、さらにワインの魅力を味わえます。ワイングラスにはさまざまな形や大きさがあり、どのグラスを選ぶかでワインの風味の感じ方がまったく異なってくるのです。ワイングラスの種類を選ぶポイントを知って、ワインをさらに楽しみましょう。
□味わいが変わる!ワイングラスが重要な理由
ワインには、赤ワインや白ワイン、スパークリングワインなどの種類があります。それらの魅力を究極まで感じられるように、それぞれに合ったワイングラスを選ぶことをおすすめします。ではなぜ、ワインに合わせてワイングラスを選ぶことで、ワインの魅力を感じられるようになるのでしょうか。
*香りの広がり方が異なるから
ワインは味だけでなく、香りも一緒に楽しめるお酒です。ワインごとに特徴的な香りを楽しむためにも、ワイングラスの「リムの大きさ」「ボウルの大きさ」に着目してグラスを選ぶようにしてください。
例えば、リムが大きいグラスだと、グラスの外にまでワインの香りが広がりやすくなります。一方リムが小さければ、グラスの中に香りを長く溜めることができます。
*温度が変化するから
それぞれのワインには適した温度があり、味わいの印象は温度によっても変わります。
ボウルの大きさ次第で注がれるワインの温度が上がる早さは異なるので、ワインの適温に応じてボウルの大きさを調節しましょう。
一般的には、ボウルが大きいほどワインの温度が上がる早さが早くなります。そのため、冷やした方がおいしいワインを飲むときは、比較的ボウルが小さいグラスを選ぶなどの工夫をしましょう。
*リムの大きさでワインの感じ方が変わるから
リムが大きいワイングラスは、少し傾けただけで口に含むことができます。しかし、スパークリングワイン用のようなリムが小さいワイングラスは顔を上に向ける必要があります。ささいな違いのように感じるかもしれませんが、グラスの傾き方が変わることで、口の中に流れ込むワインの流れも変わってきます。この些細な違いによって、舌の上でのワインの味や香りの広がり方が変わるのです。
たとえば、リムが狭ければ、先にワインの果実味を感じられ、後からワインの酸味やミネラル感を楽しめます。リムが広い場合は、口の中全体にワインの味が広がるので、たとえ同じワインを飲んでも酸味が強くなります。グラスが違うだけで、ワインの風味が変わるのです。
□ワイングラスの種類
ワインの魅力を最大限に感じるためには、ワイングラスが重要であることをご紹介しましたが、ワイングラスの種類が分からないという方も多いと思います。そこでここでは、ワイングラスの種類を大きく見ていきましょう。
*ボルドー型
一般的なワイングラスよりも比較的大きいタイプのワイングラスです。ボウルの大きさや高さが少し大きいので、ワインが飲みやすくなります。ボルドー型と呼ばれることから分かるように、フランスのボルドー地方のワインを飲むときに適しています。
*ブルゴーニュ型
ボルドー型よりも球体に近い形をしているワイングラスです。酸味が強く、香りが華やかな複雑なタイプのワインにおすすめです。ボウルが丸いと香りがグラス内に溜まるので、繊細な香りまで楽しめます。
*キャンティ型
キャンティ型は、「万能型」とも言われており、どのタイプのワインでも合う万能なワイングラスです。ボルドー型よりは小さめで、テイスティンググラスを少し大きくしたような形で、使い勝手も良いです。この他にもワイングラスの種類はたくさんありますので、ぜひ調べてみてくださいね。
□ワイングラスを選ぶポイント
1つ目は、デザインがなく機能性重視のグラスを選ぶことです。
美しいカッティングや個性的なデザインのワイングラスも良いですが、ワインの魅力を楽しめるのは無色透明のクリスタル製で、機能性が良いものでしょう。ステム部分は細く適度な長さがあるものが指にフィットしやすく持ちやすいです。そして、最も大切なのがリム部分です。ワインの温度や口当たりを感じやすい薄くて上質なワイングラスがおすすめです。
2つ目は、とりあえずおすすめの3種類のグラスを揃えることです。
その3種類とは、赤ワイン用のボルドー型・白ワイン用のキャンティ型・スパークリングワイン用のシャンパーニュ型です。これらのワイングラスがあれば、どんなワインにもとりあえず対応できるでしょう。
ご自身の好きなおつまみを用意して自宅でゆっくりとワインを楽しむ時間は、充実したものです。そのようなシーンでワインを飲むときは、こだわりのあるワイングラスで楽しみたいですよね。しかし、アウトドアでワインを楽しむときのように、どうしても1つのワイングラスを選ばなければならない場面もあるでしょう。そのようなときはどのワイングラスを選べば良いのでしょうか。
どれか1つだけを選ぶ場合は、万能に使えるキャンティ型に近い形のものを選びましょう。赤ワインを飲むのに適している重厚感のあるボルドー型やブルゴーニュ型で白ワインを飲むのはあまりおすすめしません。白ワインの特徴である芳醇な香りが感じられなくなる可能性があります。キャンティ型(万能型)であれば、ワイン以外にも日本酒などの香りを楽しみたいお酒にも利用できます。
□まとめ
今回は、ワイングラスの種類と選ぶポイントについてご紹介しました。ワインをさらに楽しむために、ワイングラスにもこだわってみましょう。当社では、さまざまなワインを取り扱っており、それぞれのワインに合ったグラスもご提案いたします。ワインやワイングラスをお求めの方は、ぜひ当社をご利用くださいませ。