スロバキアワインについて
スロバキアワインとマリアージュ♪
スロバキアの文化はハンガリー、オーストリア、ドイツなど周辺国に強く影響されており、食事の文化も周辺国と似ている部分が多いです。
よく使用される食材は豚肉、キャベツ、乳製品、ジャガイモなど。
スロバキアワインの生産量やブドウ品種は、白ワインのほうが圧倒的に多いのですが、料理に使われる食材を見ると、さらに納得しますね。白ワインに合いそうな食材が豊富です。
しかし、スロバキアワインがどのような料理に合うのか?ちょっと難しいですよね?そこで、スロバキアワインとのマリアージュをご紹介します。
いかがでしたか?意外と身近な家庭料理とスロバキアワインというのも相性がいいのです。
マリアージュとは、細かいルールにとらわれることなく、ワインも料理も自由に楽しむのが一番なんですが、ワインは料理と一緒に楽しむことで、お互いの良さを引き立て合います。たまに相性の良くないものもあるんですが…。
それもワインと料理の楽しみの1つ。ぜひ、様々な料理とスロバキアワインのマリアージュを試してみて下さいね。
フランコフカ モドラ
【Frankovka Modra/フランコフカ・モドラ】
シノニム(別名):ブラウフレンキッシュ
起源:オーストリア(中欧固有種)
オーストリア・ハプスブルグ帝国の女帝、マリア・テレジアが、スロバキア・ラチャ産のフランコフカモドラの赤ワインをとても好んで飲んでいたという史実も残る、スロバキアの至宝でもある代表的な赤ワイン品種です。現在でもラチャではマリア・テレジア杯と称するフランコフカ・モドラのワインコンテストが、毎年開催されています。
現地では古くから、ガンや心臓発作を抑制する効果があるという理由からも、広く親しまれています。
”モドラ”はスロバキア語で”青色”を意味します。果皮は青みが強く、ワインは紫の色素を多く含む明るいルビー色です。
バラやスミレを思わせる華やかな香りと、ブルーベリーやラズベリーなどのフレッシュな果実香、プラムやブラックチェリーなどの熟した果実と、非常に香り豊か。シナモンの風味も特徴的で、チョコレートのような甘くほろ苦い風味が人々を魅了し続けています。
フランコフカ・モドラのワインはこちら↓↓
ヤグネット フランコフカ・モドラ[Karpatska Perla]
ヴァリエト フランコフカ・モドラ[Karpatska Perla]
ムルヴァさんのフランコフカ・モドラ[Mrva&Stanko]
ワイナリー厳選 フランコフカ・モドラ [Mrva&Stanko]
セクト・パルフィ・エクストラ・ドライ・ロゼ【Vino Nitra】
魅惑的なデヴィーンの秘密
【Bobulovy vyber/ボブロヴィ・ヴィーベル】
ボブロヴィ・ヴィーベルとはワインのグレードを表す言葉の一つで、スロバキアでは一定の基準を満たした高級ワインを残留糖度で分類しています。
マイティで輸入している(おそらくスロバキアで造られる)多くのワインは、次の二種類です。
1. Neskory zber/ネスコリー・ズベル
2. Vyber z hrozna/ヴィーベル・ズ・フロズナ
1.は、通常より収穫を遅くしてブドウを完熟させて糖度を高くする「遅摘み」で、2.はその収穫したブドウの中からより良質かつ糖度の高いブドウの房を選別してそのブドウだけを用いてワインを造る「房選り」です。
当然のことながら、房選りのほうが手間がひとつ増えます。
そして「Bobulovy vyber/ボブロヴィ・ヴィーベル」は、さらにその選り分けた房の中から、良質かつ糖度が凝縮されたブドウの【粒】を選別する「粒選り」と呼ばれるものです。
一粒一粒その規格を満たした粒を選別します。もちろん手作業です。
これで、なぜあの細い500mlのボトルなのか、なぜ高価なのか、なぜ甘口なのに甘さだけではない複雑な味わいが広がるのか、うっとりするような魅惑的な香りはどこから来るのか・・・。などのデヴィーンの秘密がクリアになると思います。
甘口は苦手で・・・。と、倦厭している人にこそ飲んでいただきたい!
甘口の常識を覆す、素晴らしいワインです。
スロバキアのワインについて―Wines of Slovakia
- 1. 正式名称:スロバキア共和国
- 2. 首都:ブラチスラヴァ (Bratislava)
- 3. 位置:中央ヨーロッパの属し、北西にチェコ、北にポーランド、東にウクライナ、南にハンガリー、南西にオーストラリアと隣接する。(*1993年にチェコと分離独立し、現在に至る。)
- 4. 人口:540万人 (日本の人口の大体24分の1)
- 5. 面積:49,036km² (北海道の5分の3)
- 6. 言語:スロバキア語
- 7. 通貨:ユーロ(2009年~)*2004年 EU 加盟
- 8. 気候:大陸性気候、四季:春、夏、秋、冬 (気温が地域により多く変化するが、夏の最高気温は35度で、冬の最低気温は-25度である)
- 9. 名所:世界遺産として登録されたところが6箇所あり、その中にはスタジオジブリのアニメ『天空の城 ラピュタ』のモデルになった、現在廃墟となっているスピッシュ城、そして古い木造の家が保存されている ヴルコリネツという村がもっとも知られている。その上、スロバキア全国に数多く綺麗なお城がある。大変お勧めです!
- 10. 名物:美味しいワインやチーズ、蜂蜜、陶芸、木製品、トウモロコシの人形、刺繍など。
- ・ぶどう栽培面積・・・・・21,000ha、うち作付面積は17,000ha(年度不明)
- ・年間ワイン生産量・・・・324,000hl(2009年)
- ・北緯47度~50度、東経16度~23度
- ・白ブドウ品種26種、黒ブドウ品種10種(2007年)*白70:赤30
- ・6つの産地に地理的表示(名称不明、おそらく「SKC」)
- ・オーストリーのシステムと似たワイン法
・オーストリーやドイツのシステムと似ており、高級ワインは8つの格付けに分類される。
- ① Kabinetne
- カビネット(良質)19°NM
- ② Neskory zber
- ニュスコリー ズベル(遅摘)21°NM
- ③ Vyber z hronza
- ビーベル ズ フロズナ(房選り)23°NM
- ④ Bobulovy vyber
- ボブロビー ビーベル(粒選り)26°NM
- ⑤ Hrozienkovy vyber
- フロジエンコビー ビーベル(さらに良質な粒選り)28°NM
- ⑥ Cibebovy vyber
- ツィボベリー ビーベル(貴腐ぶどうの粒選り)28°NM
- ⑦ Ladove vino
- リャドベー ビーノ(アイスワイン)27°NM
- ⑧ Slamove vino
- スラモベー ビーノ(収穫後3か月以上乾燥)27°NM
(1°NM = 100LのMout あたり 1kgの糖分)
・高級ワインクラスには下記の情報が記載されている。
ブドウ品種、ヴィンテージ、甘辛度及び色、ブドウの生産地域、 メーカーの所在地、容量、アルコール度数、ロット番号、 亜硫酸の添加の有無、国の承認番号
赤
- Cabernet Sauvignon
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- Rulandske modre
- ルランスケー・モドレ(=Pinot noir)
- Alibernet
- アリバーネット(ウクライナの品種)
- Frankovka modra
- フランコフカ・モドラ(=Blaufrankisch)
白
- Veltlinske zelene
- ヴェルトリンスケ・ゼレネ(=Gruner Veltliner)
- Devin
- デヴィーン(Gewurztraminer×Veltlinske cerveno-biele)
- Muller Thurgau
- ムーラー・ツルゴウ
- Rizling rynske
- リースリング・リンスキー(=Riesling)
- Chardonnay
- シャルドネ
- Sauvignon
- ソーヴィニヨン(=Sauvignon blanc)
- Tramin cerveny
- トラミーン・チェルヴェニー(=Gewurztraminer)
- Furmint
- フルミント(トカイの品種)
- Lipovina
- リポビナ(=Harslevelu、トカイの品種)
- ・2010年、EUの採択によりスロバキアトカイ地方の貴腐ワインも“Tokaj”と名乗れるようになる。
- ・基本的な規定はハンガリーと同じ。
- ・貴腐ぶどう==výber、単位(かご)==putňový、樽の大きさ136l
- ・ボトルサイズは500mlのみ
- ・種類
- Tokajská výberová esencia (残糖180g/1以上)
- Tokajský výber 6 putňový (残糖150g/1以上)
- Tokajský výber 5 putňový (残糖120g/1以上)
- Tokajský výber 4 putňový (残糖90g/1以上)
- Tokajský výber 3 putňový (残糖60g/1以上)
- Tokajské samorodné ※「自然のまま」という意味で、貴腐ぶどうを選別しない
- 辛口=suché
甘口=sladké
※今後新しい情報は随時更新します。
※情報に関する参考URL:
http://winesofslovakia.com/index.php?option=com_content&task=view&id=40&Itemid=75